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挙式
「挙式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
挙式の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「帰去来」より 著者:太宰治
いっていい状態であった。結納金は二十円、それも或る先輩からお借りしたものである。
挙式の費用など、てんで、どこからも捻出の仕様が無かったのである。当時、私は甲府市....
「道標」より 著者:宮本百合子
国行につき、和一郎と小枝の法律上の手続が必要になったから、来月十四日を吉辰として
挙式のことに決定。母親のこころは、はかりしれない慈愛をもってこの若い二人の前途を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
堂の御建築ができて、お移りになる用意をあそばしながらも、一方では女三の宮の裳着の
挙式の仕度をさせておいでになった。貴重な多くの御財産、美術の価値のあるお品々など....
「佳日」より 著者:太宰治
は無い筈である。場所は、小坂氏のお宅の近くの或る支那料理屋。その料理屋には、神前
挙式場も設備せられてある由で、とにかく、そのほうの交渉はいっさい小坂氏にお任せす....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ます錯覚のように見え、私の平和を乱すほどのことでないような気がしたし、また一方、
挙式の日と定められた時がだんだん近づき、それを妨げる出来事が起ろうなとど夢にも思....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
と同棲、仕事を手伝ってもらいたいと懇請され、長年の得意をすてゝ、その言に従った。
挙式後、同夜は一回、夫婦の行事があったが、その翌日よりは、いかなるわけか、しづは....
「十八歳の花嫁」より 著者:織田作之助
き伏せた。 二日のちにはもう結婚式が挙げられた。支度もなにもする暇もない慌しい
挙式であった。そして、その翌日の夜には彼ははや汽車に乗っていた。再び戦地へ戻って....
「澪標」より 著者:外村繁
たい旨の来信がある。私は二人の結婚を大いに祝福すると言ってやる。折り返し、七月に
挙式したいと言って来る。七月は少しく性急ではないかと言ってやる。すると、安藤助教....
「三国志」より 著者:吉川英治
それながら、彼の保証をも求めていた。 「いいとは思いますが、その時期が問題です。
挙式は、いつと約しました」 「いや、まだそんなところまでは進んでいない」 「約束....
「三国志」より 著者:吉川英治
儀は取りむすんでも、輿入れまでなさるには及ばんさ。式典は呉で挙げればいい。婚儀の
挙式がすんだら荊州へおつれなさいというわけだ。玄徳に否やはあるまい。要するに、彼....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ぶり大蔵もにぎやかになりますな」 父もさぞと、彼は、父の姿を見て言った。息子の
挙式がきまってから、貞氏も病床を払って起きていた。 ところへ、表の小侍がこう取....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りは、酒商人のキリ札が、急に効きめをもったものらしい。 神器の御譲渡、立太子の
挙式、つづいて建武式目の公布などがあってからこっちは、ここの警戒や扱いも、自然ず....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
だろう。近代人のドライでもここまでのドライと救いの両方は持ちえない。 御成婚の
挙式をひかえて、山田康彦氏が東宮侍従長に昇格された。と発表のあった略歴記事のうち....