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振り離
「振り離〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振り離の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
」
若者は思わずよろめきながら、さすがに懸命の力を絞《しぼ》って、とられた襟を
振り離そうとした。が、彼の手はさながら万力《まんりき》にかけたごとく、いくらもが....
「百合」より 著者:芥川竜之介
ってやるより前に、なぜか涙がこみ上げて来た。そのとたんにまた金三は惣吉の母の手を
振り離しながら、片足ずつ躍るように桑の中を向うへ逃げて行った。
「日金山《ひがね....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
は火の付くように泣声を高くする。 「もう知らん、放っといてやる」しまいに姉は掌を
振り離してしまった。 「今はしようないで、××膏《こう》をつけてくくっとこうよ」....
「人の顔」より 著者:夢野久作
見まわしていたが、何と思ったか突然《だしぬけ》に、邪慳《じゃけん》にチエ子の手を
振り離して小走りに駈け出した。 「アレ……おかあさまア……待って……」 とチエ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ものか」婆は驚き「エ甚蔵が怪我をした、アノ馬車に寝て居ますか」と云って捕えた手を
振り離して下へ行った、狂人でも親子の情は別と見える、是で以て婆が甚蔵の母と云う事....
「地球盗難」より 著者:海野十三
隅学士は直ぐに佐々記者と仲よしになった。尤も佐々のような押しの太い人間は、いくら
振り離そうとしても用のある間は決して離れてくれないことは確だった。 佐々記者は....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
…いつの間にか往来に倒れているのを誰か扶け起してくれたように思う。そうしてそれを
振り離して、又駆け出したようにも思う。
そんな事を繰り返して行くうちに私はとう....
「人間レコード」より 著者:夢野久作
曲りをしている。今まで列車の尻ベタに吸い付いていた真赤な三日月をヤット地平線上に
振り離したばかりのところである。 展望車に接近した特別貸切室の扉の前に、二十二....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
見ると、何にも巻きついていないのだ。しかし力はヒシヒシと加わる。僕は驚いてそれを
振り離そうとした。ところがもう両腕が利かないのだ。何者かが、両腕をおさえているの....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
老の英吉利紳士の燕尾服の裾をしっかりと押えていることでした。 紳士は、女の手を
振り離そうとして威厳のうちに※いていました。見物人は夫婦喧嘩を見るような眼で立っ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
めた。彼女は愚かな微笑を見せて彼の腕を取った。彼は真赤《まっか》に憤って、彼女を
振り離して遠ざかった。酒亭《しゅてい》がつづいていた。その入口には、奇怪な道化《....
「城」より 著者:カフカフランツ
、何も変わらなかったんだと思われてくるわ。でも、ほんとうは」――彼女はKから手を
振り離し、身体をまっすぐにして彼と向き合って坐り、顔も被わないで泣いた。その涙に....
「勝ずば」より 著者:岡本かの子
た。だが政枝は寝床の上に坐ったまま、歯を喰いしばり、身をかがめ、頻りに父親の手を
振り離そうと争っている。若い医師は政枝が必死になって手当を拒み続けるので困り果て....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て」 「うぬっ」 又八の腕くびを掴まえ、 「ただはおかぬっ」 「ふざけるなっ」
振り離して、又八は、虚無僧の襟がみを掴み寄せた。 飢えた野良猫にひとしい虚無僧....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もんか。――なんでもいいからお師匠様、来ておくれよ」
「わからぬ奴!」
武蔵が
振り離すと、
「でも! ……お師匠様」
城太郎は泣き出してしまい、
「でも! ....