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「振事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振事の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
目は金助が鯱鉾を盗むところで、家橘の金助が常磐津を遣って奴凧の浄瑠璃めいた空中の振事を見せるのであった。わたしは二幕目の金助の家を書いた。ここはチョボ入りの世話....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ったのは、どういう原因であったろう。 長谷川時雨のいくつかの舞踊劇、木村富子の振事や世話ものが舞台にのぼされるのは、所謂旧劇の畑に個人的な伝統の連絡が保たれて....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
れ什物であった。 さて、遺憾ながら、この晴の舞台において、紫玉のために記すべき振事は更にない。渠は学校出の女優である。 が、姿は天より天降った妙に艶なる乙女....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
磯へ出ると、砂を穿って小さく囲って、そこいらの燃料で焚附ける。バケツへ汐汲という振事があって、一件ものをうでるんだが、波の上へ薄りと煙が靡くと、富士を真正面に、....
錦木」より 著者:宮本百合子
はパッとはなれ、はなれてはまた添い、共にもつれてクルクルクル見えないところで舞の振事、魂がその音か、その音が魂か、音に巻かれて魂はますますとんで行く。とんでとん....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
得のない素人役者では見得を切って大向うをウナらせる事は出来ないから、まるきり型や振事の心得のない二葉亭では舞台に飛出しても根ッから栄えなかったろうが、沈惟敬もど....
古い暦」より 著者:長谷川時雨
っていたが、去年からひそかなもくろみを心のなかで成長させていた。しばらく書かない振事劇《ふりごとげき》を書いて、喜の字のお祝いにデジケートすることで、もとよりこ....