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「振仮名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振仮名の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
ぬ。 一、一粒の米を大切にせよ。血と汗の賜物なり。 一、不自由と苦しさに耐えよ。振仮名がついた下手な字で、ビラが貼らさっていた。下の余白には、共同便所の中にある....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
しいお知らせを致します。もっとも、かなしいといっても、恋しいという字にカナしいと振仮名をつけたみたいな、妙な気持のカナしさだ。竹さんがお嫁に行くのだ。どこへお嫁....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でしまいました。 その翌日の定刻に、慢心和尚は講義をするといって、例の二三冊の振仮名《ふりがな》の書物を持ち出しましたけれど、その本を開かないで、円い頭をツル....
創作人物の名前について」より 著者:夢野久作
をワヤにする虞がある。又は長谷倉とか東海林とかいったような稀有の実在名を持出すと振仮名の間違いという恐ろしい危険に陥り易いし、わざとらしい感じが必ず附き纏うのだ....
父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
。 お祖父様のお仕込みで、小学校入学前に四書の素読が一通り済んでいた私は、その振仮名無しの新聞を平気でスラスラと読んだ。それをお祖父様の塾生が見て驚いているの....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
凡例 一、わたくしのさいかく、とでも振仮名を附けたい気持で、新釈|諸国噺という題にしたのであるが、これは西鶴の現代訳....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
で頭が進んでいました。それで、彼によさそうな書物は、どんな初歩のやさしいものでも振仮名をした本というのはなかなかないのでした。あまりやさしいものだと、彼は何の考....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
正に頂戴難有候。漠然会なるものが出来るよし出られればいいが。 『新小説』は出たが振仮名の妙癡奇林なのには辟易しました。ふりがなはやはり本人がつけなくては駄目です....
食道楽」より 著者:村井弦斎
文学者とか自称美文家とかいう先生たちの文章だ。僕ら如《ごと》き専門の文学者でさえ振仮名《ふりがな》を宛《あて》にしなければ読む事の出来ない文字が沢山ある。解《わ....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
いにはならないように見えた。それに立派な絵も沢山はいっていた。 漸《ようや》く振仮名《ふりがな》を頼りに読めるようになった時に、最初にとっついたのが『西遊記』....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
は樺色の半紙大絵入り五冊本で、各十二、三枚で各巻は大体二題目より成り、漢字交り総振仮名であって、後世の絵本と同様である。其題目を挙げれば。巻之一、※先生伝、鼠の....