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振合
「振合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振合の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「活人形」より 著者:泉鏡花
ません。と極めつけられて悄気かえり、「ああ呼吸を引取ましたかい。可愛や可愛や、袖
振合うも他生の縁とやら、お念仏申しましょ。と殊勝らしく眼を擦り赤めてやおら病院を....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
そこで福山のエタ頭三吉村関助・九郎助の二人が領主の命により、京都へ上って、従来の
振合いを問い合せに来た。六条村年寄の留書に 今度備後国茶筅共と、我々共触方の義に....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
問題の起った時には、領主より彼らに命じて、「穢多の水上」たる京都へ上って、従来の
振合いを間合わさしめるという程の有様であった。丹後舞鶴領行永村ほか十二箇村のエタ....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
)それをソホトというは赭人で、なお色黒き民族を、クロンボすなわち黒人と云うと同じ
振合いのものであろう。彼らは一方に山田を守って猪鹿の害を防いだが故に案山子をソホ....
「回想録」より 著者:高村光太郎
ない。彫刻界や美術界の受賞の掛引きなど、なかなか弟子達の間にあって、金賞、銀賞の
振合がどうだとか、此度はこれで我慢しておけとか、そしてこの次には何を出そうが金賞....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
味《じみ》でもない、華奢《きゃしゃ》を好む京大阪の商家には、ちょうどこのくらいの
振合《ふりあ》いをした嬢様がある。七兵衛はお松の侍女時代を知らなかったから、その....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
の上、今通っている学校は、名高いには違いないが、好い家の子ばかり行くので、何かの
振合――たとえば、何やかやの寄附だとやら、いうことだけでも、身にあまることだのに....