振掛[語句情報] » 振掛

「振掛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振掛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
は絹|手※《ハンケチ》も鼻を拭《か》んで捨て、香水は惜気もなく御紅閨《おねま》に振掛け、気に入らぬ髪は結立《ゆいたて》を掻乱《かきこわ》して二度も三度も結わせ、....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ムクと浮み上ッた「免職」の二字で狭い胸がまず塞《ふさ》がる……※※《おんばこ》を振掛けられた死蟇《しにがいる》の身で、躍上《おどりあが》り、衣服を更《あらた》め....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
数々ある。 みどり児を、片袖で胸に抱いて、御顔を少し仰向けに、吉祥果の枝を肩に振掛け、裳をひらりと、片足を軽く挙げて、――いいぐさは拙いが、舞などしたまう状に....
南地心中」より 著者:泉鏡花
で土産にありついたという訳だ。」 「いいえ、隣桟敷の緋の毛氈に頬杖や、橋の欄干袖振掛けて、という姿ぐらいではありません。貴方、もっと立派なお土産を御覧なさいまし....
食道楽」より 著者:村井弦斎
はチャップ肉を一節ずつに骨を付けて切り肉たたきにて能《よ》くたたき両面へ塩胡椒を振掛けおきフライ鍋にバターを溶かし肉を入れてビフテキよりも一層丁寧に血色の消える....