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振粛
「振粛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振粛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
でありまして、吾々職員たるものはこの際|奮《ふる》って自ら省りみて、全校の風紀を
振粛《しんしゅく》しなければなりません。それでただ今校長及び教頭のお述べになった....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
てもかれはマスクをぬぎ両手をあげて「しっかりやれよ」と叫ぶと、三軍の元気にわかに
振粛するのであった。 かれは一同を広場の片側に整列させた、何人も彼の命にそむく....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
つぶし得る義理ではあるまい。――杉村氏や少壮助教授や学生達が「学術刷新」と「学園
振粛」とのために起とうとしているのは、正にこの意味なのである。 ブルジョア大学....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ろう。曾て唱えられた国民精神や農村精神作興、警察精神の高揚、国体観念の明徴、軍紀
振粛や吏道
振粛、非常時的認識の奨励、こうしたものは皆人心の改革に帰着するかのよう....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
政界の颶風を切掛に瞭然と目を覚し、全力を緊張させて久しくだらけていた公私の生活を
振粛しようとするであろう。議会に多数を制していた政府反対党の人々も、大隈内閣の与....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
島野は微笑して黙って頷いた。 「はははは、愉快じゃな。勿論、淫魔を駆って風紀を
振粛し、且つ国民の遊惰を喝破する事業じゃから、父爺も黙諾の形じゃで、手下は自在に....
「三国志」より 著者:吉川英治
帥に立ち返って、武人たるの本領に復せば、このように賞罰明らかで、いやしくも軍紀の
振粛をわすれなかった。 賞罰のことも片づくと、彼はまた、祭壇をもうけて、戦没者....
「三国志」より 著者:吉川英治
将を残して征ったかといえば、樊城へ出陣の前、この二将に落度があった。関羽は軍紀|
振粛のため、その罪をいたく責めて、懲罰の代りに、出征軍のうちからはぶいてしまった....