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「振絞る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

振絞るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。 「何をふざけた事をしやがるのだっ!」 お篠は浅田に武者振りつきながら泣声を振絞るのだった。 浅田はお篠を振放そうとしたが、女ながらも必死の力を籠めている....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
は素人の悲しさだ。 あわれや宗山。見る内に、額にたらたらと衝と汗を流し、死声を振絞ると、頤から胸へ膏を絞った……あのその大きな唇が海鼠を干したように乾いて来て....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ。といって、全く聞捨てにもならないのは、この深夜、胆吹山《いぶきやま》の山腹で振絞る声なのですから、わざわざ好奇《ものずき》に、こんなところまで、こんなだらし....