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振興
「振興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
振興の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
と言うのは、年々歳々、日を追うて次第に士風の遊惰に傾くのを痛嘆いたしまして、士気
振興武道奨励の意味から、毎年この四月の月の黄道吉日《こうどうきちにち》を選んで、....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
。戦争とか豊作とか饑饉《ききん》とか、すべてある偶然の出来事の発生するでなければ
振興する見込のない一般経済界の状態は何を語るか。財産とともに道徳心をも失った貧民....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
よ! さりながら、我が途は定まれり。生命ある限りは、科学技術の普及と科学小説の
振興に最後の努力を払わん。 ◯ラジオにて寛永寺の除夜の鐘の音を聞く。平和来。昨年....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
服などを着るのだろうかというのである。この国際観光局的現象は、実はやがて国際文化
振興会的現象なのであって、日本婦人の美徳は実に国辱映画的な本質のものであるわけだ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の当否は兎に角、斯様《こう》いう場合斯様いう人の斯様いう言葉は少くも味方の勇気を
振興する功はあるもので、たとえ無用にせよ所謂《いわゆる》無用の用である。ヘタヘタ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
されつつあるのが事実である。 * 一九三二年秋、相談に着手し始めた処の「日本学術
振興会」の創立の如きは、何もこの点の反証にはならぬ。なぜなら之は結局一方に於て思....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ではなくて、日本一国主義ペン・クラブであったのであり、外務省文化事業部や国際文化
振興会の着色を著しく蒙ったものであることが、その後の客観的な印象のようだ。こうな....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
和歌山県下の或る農業学校の校長さんは、三十年間の教員生活で貯金した金一万円を学術
振興会に寄付した。これぞと云って功績のない自分が分に過ぎた社会的待遇を受けている....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
身が解決すべきであって、ただその解決の鍵になるだろう農村精神だけを、支配者当局が
振興してやるという方針なのである。 この流儀で行くと、凶作による貧困そのものは....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
い、ビアズレイに匹敵する天才画家を見つけ、これにどんどん挿画をかかせる。国際文化
振興会なぞをたよらずに異国へわれらの芸術をわれらの手で知らせてやろう。資金として....
「チューインガム」より 著者:寺田寅彦
「カピタンをつくばはせ」たり「アラキチンタをあたゝめ」たりしながらいわゆる正風を
振興したのであった。現在のチューインガムも、それが噛み尽されて八万四千の毛孔から....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
わからないという見本までに一応録音してみるのもお慰みかと思うが、主催者の日本文学
振興会では、技術的に録音不可能の理由で拒絶したとの話であった。その方が怪音を未然....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ります。これがためには、勤労者の所得の増大をはかるとともに、一面においては貿易の
振興をはかって参らなければなりません。しかるに、吉田内閣の政策は、労働者には低賃....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の一因である。 第二は教育制度の根本革新である。日本の明治以後の急発展は教育の
振興にあったが、今日社会不安、社会固定の最も有力な原因は自由主義教育のためである....