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挺身隊
「挺身隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
挺身隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
か、よそで別の仕事をやっていらっしゃるのですね」と。 然り、わが二十三名生存の
挺身隊も、東京在住者は十二名。十一名は地方に在り。
挺身隊がこれである。况んや他の....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
に持ち、新興芸術を通して、それを培う巴里の土地に親しんだむす子は、東洋の芸術家の
挺身隊を一人で引受けたような決心の意気に燃えて、この芸術都市の芸術社会に深く喰い....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
ギスカン》の包囲軍は、急遽行動を起しまして、一挙に城を陥れんとするもののごとく、
挺身隊はすでに三本松の辻を過ぎ、銀砂の河原に現れました。 札木合《ジャムカ》 (....
「死のなかの風景」より 著者:原民喜
か。 暫《しばら》く滞在していた義姉が神戸の家に帰ることになった。義姉の家には
挺身隊《ていしんたい》の無理から肺を犯されて寝ている娘がいた。その姪《めい》のた....
「永遠のみどり」より 著者:原民喜
彼は側《そば》にいる、この優雅な少女が、戦時中、十文字に襷《たすき》をかけて
挺身隊《ていしんたい》にいたということを、きいただけでも何か痛々しい感じがした。....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ア・ホテルのサービスガールとなって送られて行った。この有為な女子青年達からなる「
挺身隊」は無論、東洋の到る処に進出して国威を発揚している例の種の娘子軍などではな....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
名だ。後の「文芸懇話会」「国民文化協会」乃至「日本国民協会」という国民精神的文芸
挺身隊も出そうになったがそれが多少萎縮して「物故文芸家慰霊祭」となって現われたり....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
でもない。 そうだ。故国一朝有事の際の、破天荒な電撃――。一隻の潜水艦、十人の
挺身隊。もし覗き穴さえわかれば、それで事足りるではないか。油層下からの処置で、油....
「巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
い。いっそやるなら、ここまで踏み入ることです。おまえは、うちの家族のことを芸術の
挺身隊と言ったが、今こそ首肯する。 私は、巴里から帰って来ておまえのことを話し....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
た、何はなくとも、ともかくめいめいに何かと思ってね。周囲の若い女のひとがどしどし
挺身隊に入ることになって来て居ります。歌舞伎のような高級娯楽は一年間停止、待合芸....
「白痴」より 著者:坂口安吾
になったことが一度もない。アパートの半数以上は軍需工場の寮となり、そこにも女子|
挺身隊の集団が住んでいて、何課の誰さんの愛人だの課長殿の戦時夫人(というのはつま....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
ら、亭々たる大木が無限にあっても宝の山をいだきながら、一文にもならない。戦争中は
挺身隊だの学徒隊だのというのが無賃で運送に来てくれたから、このへんの炭焼きは儲け....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
とを叩かれていたものであった。 そのうちに学徒出陣というようなことになり、学徒
挺身隊の出動となり、戦地に工場に学徒の戦果がつたえられ、昨日の国賊があべこべに救....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
はしないかと、あたしのような子供まで毎日おろおろしていた。 十日の午後、〈女子
挺身隊第一号〉……前《さきの》関白総理大臣ドオショオ閣下の“みっともないお嬢さん....
「新撰組」より 著者:服部之総
は矛盾をいよいよ発展させるための合言葉としてとりあげられていたのではないか。尊攘
挺身隊をもって自任する合法「浪士組」と、同じく尊攘
挺身隊をもって自任する「京都方....