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捉まえる
「捉まえる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捉まえるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
明くる日の朝また電車で帰るのだそうだ。たいていは捉《つか》まらないものだそうだ。
捉まえると刑事の方が損になるものだそうだ。泥棒を電車に乗せると電車賃が損になる。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はいけない。素直に云うことを肯けばよし、ぐずぐず云ったら仕方がない、嚇かして取っ
捉まえるのだ』と、こう云っているんです。ねえ、どうです。これだけ聞いても碌な相談....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
御新造がみつけて、ばあやさんとお仲さんに早く捉まえろと言うので、よんどころなしに
捉まえると、御新造は草刈鎌を持ち出して来て、力まかせにその子むじなの首を斬り落し....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
折角、羽翼《はね》美しい小禽《ことり》を、わが手先きまで引き寄せながら、きゅっと
捉まえる事が出来ずに、また飛び立たしてしまうような、どこまでも残り惜しく恨めしい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「だっていいだろう、なにも、あたいは蛇を苛《いじ》めたり殺したりするために、蛇を
捉まえるんじゃないからね」 木の上では申しわけのような返事です。 「それにした....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て行こうとするもんだから、わたしは一生けんめい逃げて来たの」 「玉ちゃんを役人が
捉まえるって? おかしいなあ、何かの間違いなんだろう」 「間違いなんだよ」 「何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んな絵描《えか》きがあるもんですか、ありゃ豪傑ですよ」 「どうして?」 「泥棒を
捉まえるんですって」 「そうなの、わたしも訝《おか》しいと思った、絵描きだ、絵描....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。それですから、ツマリ両花道から追い込んだ捕物を、本舞台で立廻りを見せて、
捉まえるか逃がすかという場合にまで展開されてしまったわけです。 この望外の見物....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を与えるに違いない。だからこの花嫁を
として奪わなくちゃあならん」といって引っ
捉まえるです。で、なかなか渡さない。すると花嫁の随行者はその要償金の幾許を与えて....