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捕える
「捕える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捕えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
にむき出しで鋭敏だ。私達は物を見るところに物に捕われる。彼は物を見るところに物を
捕える。物そのものの本質に於てこれを
捕える。そして睿智の始めなる神々しい驚異の念....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
、丸で儂がその鍵泥棒を知っているようなことを云う……。なにも儂に御遠慮はいらぬ。
捕えると仰有るのなら捕えたらいいでしょう。しかし……」 「しかし、何というのです....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
。 「じゃ松井田の手先ですかい」 「何とも言えないね」 私達は運よくタキシーを
捕えることが出来た。 「アッ。血が……。先生」 自動車の中で根賀地は私の左腕か....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《めんどう》になってくる。ありとあらゆる検察力を発揮《はっき》しないと、烏啼を引
捕えることは出来ない。しかし、一体どこから手をつけていいか、分別《ふんべつ》がつ....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
ないものを、彼はポケットへねじこみ、それから公園へ躍りこんだ。それはさっきの男を
捕えるためだった。だが公園の中はひっそりかんとしていて、野球やキャッチボールをし....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
目につくものについて、起り得るあらゆる場合を検討していったんじゃあ、事件の犯人を
捕えるまでに何年かかるか分りゃしない。いや、本当にそんなゆっくりしたことをすると....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
「今ワグナーさんから伺ったところによれば、本艇の成功と失敗との岐路は、X宇宙族を
捕えるかどうかに懸っているのね。それはまるで大洋の底に沈んだ指環を探し出すくらい....
「火星兵団」より 著者:海野十三
その部下の火星人とのあいだに、とんでもない話がつづいている。それは、地球の人間を
捕えることについてである。
これを聞いていた新田先生は、顔色をかえた。丸木は、....
「怪塔王」より 著者:海野十三
。 (うまく怪塔王のうしろへ出ることができれば、ちょっとした格闘のすえ、怪塔王を
捕えることができるはずだ。怪塔王さえ捕えてしまえば、いくら怪塔ロケットがあったと....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
れましたので、戦車部隊が、円陣をつくりまして、だんだん輪を小さくして、人造人間を
捕えるのに努力中であります。――あ、只今、追加のニュースが入りました。人造人間は....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
なんだよ、民ちゃん」と今度は兄が横から引取って云いました。「一匹だけ、僕等の手に
捕えることができたんだよ。それも、お前の手柄から来ているんだ」 「手柄ですって?....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
ている下ッ端の警官たちの頤を解く妙法を心得ていた。 「ねえ君。これは逃げた梟でも
捕える演習しているのかネ」 「冗談じゃありませんよ。ここの主人が殺られたんですよ....
「転機」より 著者:伊藤野枝
こして、その関係から離れようと思ったかしれない。けれど、そんな場合にいつでも私を
捕えるのは、私達の前に一番大事な生きるための仕事に必要な、お互いの協力が失われて....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
見て、 「水じゃあないの、これはこの苔が持っている、そうね、まあ、あの蜘蛛が虫を
捕える糸よ。蟻だの、蚋だの、留まると遁がさない道具だわ。あなた名を知らないでしょ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
したものを、だれも見ていないのだ。 透明人間の危害から町の人を守るには、怪物を
捕えることである。そのための警察の手配は着々とすすみ、おもったよりはやく、町のこ....