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捕れる
「捕れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捕れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
案外に水が深く、流れが早く、あやうく押し流されそうになったことも再三あった。何が
捕れるか知らないが、その臨時の河に網を入れている者もある。 遼陽の南門外に宿っ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
いや面白い鳥刺殿だ。……何んと鳥は捕れましたかな？」 「捕ろうと思えばいくらも
捕れる。ここらの鳥は馬鹿だからな」 「で、沢山捕れましたかな？」 「ところが一羽....
「夜の隅田川」より 著者:幸田露伴
漁猟をして居る人が沢山ある。尤も冬などは沢山は出て居ない、然し冬でも鮒、鯉などは
捕れる魚だから、働いて居るものもたまにはある。それは皆んな夜縄を置いて朝早く捕る....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
れえで、これが玉虫とか皀角虫とかを捕るのなれば大変だが、豆の葉に集ってゝ誰にでも
捕れるものを大金を出して下さるだもの、其様なに戴いちゃア済みません」 源「これ／....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ぞ勘弁してください。もしわたしを赦して下されば、きっとあなたに助力して大きい蟹の
捕れるようにして上げます。わたしは山の神です」 「どうして勘弁がなるものか」と、....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
な女の児のことがなんだか気になっているらしいのでした。 「このお魚はさっきの川で
捕れるのでございますか。」と、わたくしは三津子さんに訊きました。 「はあ。あすこ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の力はあったが、単にそれだけのことでは、そこに長居をする気にはなれない。僕は鱒の
捕れる時節に招待されたのであるが、まず初夏の時節をよしとして訪問したのである。草....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
鳴がした。 大膳が捕方を切ったのらしい。 「よせばよいのに殺生な奴だ！ どうせ
捕れるに決っている。覚悟の出来ていない人間は、最後の土壇場で恥を掻く。……が、俺....
「鯉」より 著者:岡本綺堂
に世間が春らしくなった。その頃、下谷の不忍の池浚いが始まっていて、大きな鯉や鮒が
捕れるので、見物人が毎日出かけていた。 そのうちに三月の三日、ちょうどお雛さま....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
行の有喜世新聞にこういう雑報が掲載されていた。 京橋築地の土佐堀では小鯔が多く
捕れるというので、ある大工が夜網に行くと、すばらしい大鯔が網にかかった。それを近....
「岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
動して蝗を捕ることにきめた。蝗はもう霜に逢っているから羽が強くきくまい。何匹かは
捕れるであろうと思う。しかし、世の中には蝗などいう虫けらは食わんと毛嫌いする人が....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
年にとれる鯨は僅かに二千頭前後である。その中の三分の一の七百余頭がこの金華山沖で
捕れるのだから、まず日本一の漁場は金華山沖ということになる。 この漁場には抹香....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ので、極く小さいのは幾つも並べて横に刺すので、それは横刺ともいいます。鮒は近在で
捕れるのでしょう、大きな桶に一杯入れたのが重ねてあって、俎板を前に、若い男がいつ....
「女の魚売り」より 著者:小川未明
いませんか。」 女はこういって、村の中を歩きまわりました。たらは、冬の寒い日に
捕れる魚であります。こんなに、暖かになってから、
捕れることはありません。みんな、....
「大きなかに」より 著者:小川未明
すこしぼけたようにさえ見られたのでした。 「いったい、こんなかにがこの近辺の浜で
捕れるだろうか？」 お父さんは、考えながらいわれました。 海までは、一｜里ば....