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「捕獲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

捕獲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
のことを知っているよりもはるかに人間のことを知っています。それは我々人間が河童を捕獲することよりもずっと河童が人間を捕獲することが多いためでしょう。捕獲というの....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ずにまた他の漁船のほうへ走って行く。 こうして岩内じゅうの漁夫たちが一生懸命に捕獲して来た魚はまたたくうちにさらわれてしまって、墨のように煙突から煙を吐く怪物....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
て、あるいはまた非常に広く広がった星雲中を長く続けて放浪するために、太陽は星雲に捕獲されてしまう。それでこのようにある星雲中に入り込んだ太陽は、他のほとんど真空....
」より 著者:海野十三
蠅があの黒い函の中から逃げだせるという可能性について論及したに過ぎない。あの蠅を捕獲して、六本の脚と一個の口吻とに異物が附着しているかいないかを、顕微鏡の下に調....
海底大陸」より 著者:海野十三
れているのだと思います」 探偵らしい説だった。 少年の沈没説と、スミス警部の捕獲説と、どっちがあたっているのだろうか。 なんだか黄いろい粘液のようなものが....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
であろう。日本橋蠣殻町のある商家の物干へ一羽の大きい鳶が舞い降りたのを店員大勢が捕獲して、警察署へ届け出たというのである。ある新聞には、その鳶の写真まで掲げてあ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
もないのだった。 すると、カークをふり向いてアッコルティ先生がいった。 「まだ捕獲した場所を聴いてなかったね。いったい、このドドをどこで見つけたんだ?」 「そ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れは、あの鯨狼がどこにいたか。私が、あの奇獣をどこで捕まえたか」 「なに、鯨狼を捕獲した場所※」 「そうです。父のあの無電を現実付けるものが、鯨狼の捕獲位置にあ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「我来也」の三字を題して去るのであった。その逮捕甚だ厳重であったが、久しいあいだ捕獲することが出来ない。 我来也の名は都鄙に喧伝して、賊を捉えるとはいわず、我....
怪星ガン」より 著者:海野十三
とに失礼なことをしたわけだが、あれはわしとして、どうしても手に入れたかったので、捕獲したわけです。そして非常によろこんだ。そこへあなたがたがきたものだから、ます....
怪塔王」より 著者:海野十三
したが、それから五分間ほどたちますと、またおなじ電信がはいってきたので、そいつを捕獲することに成功しました」 3 小浜兵曹長は、塩田大尉の前で、なお....
黒百合」より 著者:泉鏡花
傲然とした。 しかり、名も形も性質も知らないで、湿地の苔の中に隠れ生えて、虫を捕獲するのを発見した。滝太郎がものを見る力は、また多とすべきものである。あらかじ....
海亀」より 著者:岡本綺堂
海亀――いわゆる正覚坊には青と赤の二種がある。青い海亀はもっぱら小笠原島附近で捕獲されるが、日本海方面に棲息するのは赤海亀の種類だ。赤といっても赤褐色だが、時....
」より 著者:岡本綺堂
獲物を失うばかりか、無事の野鳥も四方へ逃げ散るおそれがあるので、前以ってかれらを捕獲し、あるいは駆逐するのである。この時代のことであるから鷲撃ちの目的は前者より....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
野心に富んでいた。又、仮い野心が無いにしても、人間に対して屡々危害を加える山※を捕獲すべく決心したのも無理ではなかった。 巡査の決心と勇気とに励まされ、これに....