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捕虫網
「捕虫網〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捕虫網の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「めくら草紙」より 著者:太宰治
念でいたずらに輾転《てんてん》している。手も届かぬ遠くの空を飛んで居る水色の蝶を
捕虫網で、やっとおさえて、二つ三つ、それはむなしい言葉であるのがわかっていながら....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
たころ、昆虫を集める事が友だち仲間ではやった。自分も母にねだって蚊帳の破れたので
捕虫網を作ってもらって、土用の日盛りにも恐れず、これを肩にかけて毎日のように虫捕....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
》ぎみの曇《くも》り空に、雲の行き足がだんだん早くなっていく。 東助少年は手に
捕虫網《ほちゅうあみ》をもち、肩からバンドで、毒ビンと虫入れ鞄とを下げていた。ヒ....
「夏」より 著者:寺田寅彦
年時代に昆虫標本の採集をしたことがある。夏休みは標本採集の書きいれ時なので、毎日
捕虫網を肩にして旧城跡の公園に出かけたものである。南国の炎天に蒸された樹林は「小....
「黒いちょうとお母さん」より 著者:小川未明
んだい。僕いろいろな虫を採集して標本を造るんじゃないか。」 二郎さんは、はや、
捕虫網を持ってきました。すると、突然お母さんが、 「あのちょうを捕ってはいけませ....