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捨扶持
「捨扶持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捨扶持の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
人は人物だ。徳川家の忠臣だ。しかし一面|囚人なのだ。同時に徳川家の客分でもある。
捨扶持五千石をくれているはずだ。まずこのくらいにして置こう。書面が出来た。すぐ行....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
ぐに浪人をした。それを知った木村|常陸介は、何かの用に立つこともあろうと、莫大な
捨扶持を施して、ここ二三年養って置いた。 すると五右衛門のことである、常陸介を....
「二十一」より 著者:坂口安吾
る高名な占師(これが兄弟の叔父さんだ)の妾であったが、若死して、婆さんは三十円の
捨扶持で占師に余世の保証を受けていた。徳川家康の顔を女に仕立てたようなふとった婆....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
じゅう、若い頃も年とった今も、僕はあんたから、年額五百ルーブリ也の、乞食も同然の
捨扶持を、ありがたく頂戴しているにすぎないんだ。――しかもあんたは、ただの一ルー....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
てある重大な殊勲をかがやかせて立ち帰るそうだ。そこで安く積っても四千石や五千石の
捨扶持と、笹の間詰番頭のお役付が、帰る先にはブラ下がっている。同時にお千絵様と婚....