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「捨置く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

捨置くの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
森「お止しなさい、掛合《かゝりあ》いにでもなるといけませんぜ」 文「なアに捨置く訳にはいかん」 と云って力は七人力あるから軽々と其の娘を抱いて立花屋《た....
食魔」より 著者:岡本かの子
音信不通であったこの甥に対し、何の愛憎も消え失せているといった。しかし、このまま捨置くことなら檜垣の家は後嗣絶えることになるといった。 甥の檜垣の家が宗家で、....
無惨」より 著者:黒岩涙香
には仏国|巴里府ルー、モルグに在る如き死骸陳列所の設けも無きゆえ何時までも此儘に捨置く可きに非ず、最寄区役所は取敢えず溺死漂着人と見做して仮に埋葬し新聞紙へ左の....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ります。 茂「お前さんの云う事は何んだか薩張り分りませんが、男女とも此の儘何うも捨置く事は出来ません、御意見に背くようですが親父の前へ対しても打棄っちゃア置かれ....
露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
切れのイイ江戸弁で率直に言放すのがタダ者ならず見えたので、イツモは十日も二十日も捨置くのを、何となく気に掛ってその晩、ドウセ物にはなるまいと内心馬鹿にしながらも....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
、一個の人間が惨殺されて此処に横わっているのは事実である。塚田巡査は職務上これを捨置く訳には行かぬ。取敢ず其屍体を町へ運ばせて、己は其報告書を作る準備に取かかっ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
死骸を引き取り、葬式まで出して遣るような事でございますから、世間に対して伊之助を捨置くわけには参りませんゆえ、久離きって勘当するというのを、番頭の安兵衞が宥めて....