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「捩る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

捩るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
にドサリとつくと、ブラリと下った二本の裸腕で支えようともせず、上体をクルリと右へ捩ると、そのままパッタリ、電車の床にうつ伏せになって倒れた。 車内の人々は、少....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ず徳子を抱き上げてベッドの中に入れましたが、もう目がひつつり、手足をもがいて身を捩るようにして苦しむばかりで全く言語は発しませんでした」 「一言も云えなかつたで....
乳房」より 著者:宮本百合子
下を向いているタミノを見ながら、ペンをもっていない方の指で自分の下唇をゆるゆると捩るような手つきをした。タミノはやっぱり顔をつくろいものの上にうつむけたままでい....
海流」より 著者:宮本百合子
でちゃんと口止めしといて……ああ、ああ」 さわ子はぼってりとした肉付で重い体を捩るようにしてまた涙をこぼしはじめた。 「勇蔵ったら、御覧なさい、こうして私をど....
南路」より 著者:宮本百合子
たのである。 何か囁いては、仲間の一人が、新婦の頸元に花の粉をふりかける。身を捩る、笑う、手を叩く。ひらひらする銀色のレースや飾紐《リボン》や小さい袋が、仄か....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
いとしさと憎さの半ばする漫画家岡本一平との結婚生活の七年に、「愛のなやみ」の身を捩るばかりの感情世界をも経た。 「なやましき恋とはなりぬうらめしさねたましさなど....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
騎士が悟って、おかしがって、笑う事笑う事、上身をほとんど旋廻して、鎧の腹筋を捩る処へ、以前のが、銚子を持参。で、入れかわるように駆出した。 「お帽子も杖も、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
っぷりかたくまいているのでおなかがかたくって、曲りかがみに大不便です。上体を一寸捩るような形はまだ妙に筋がつれて出来ませんがベッドから下りたり上ったりすっかり自....