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「据付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

据付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
起こっていますか」 とホーテンスが尋ねた。 「さっき一回感じたが、計器をここへ据付けてからはまだ一度も起こらないね」 そういっているとき、博士は急に身体を強....
」より 著者:海野十三
「きょうはこれで……六十三人目かナ」 死屍室から出て来た伝染病科長は、廊下に据付けの桃色の昇汞水の入った手洗の中に両手を漬けながら独り言を云った。そこへ細菌....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
とにあるが、第二には、今の微粒子解剖整形の装置の一組を月世界に、もう一組を火星に据付けることにあるのだ。これは非常に重大な計画であって、もしこれがうまく据付けら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
井甚三郎の精到な指導監督の下に、工事を進めているこの船。造船台の形、マギリワラの据付け、首材《ステム》の後材《スダルンポスト》の建て方、肋材《フレーム》を植えて....
ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
起った時は別に反対しなかった。 某百貨店でトリルダインと称する機械を買って来て据付けた最初の日の夕食時に聞いたのは、伴奏入りの童話で「蟻と蟋蟀」の話であった。....
」より 著者:豊島与志雄
てはおられませんでした。前の家とはすっかり間取の模様が違っていましたので、家具を据付けたりなんかするのにも、何度かやり直してみなければ気が済みませんでした。それ....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
て、その中に火種を用意してあるのだから、これは初めから地震に因る火災の製造器械を据付けて待っているようなものである。大火が起れば旋風を誘致して焔の海となるべきは....
公開書架(Open-shelf-system)につきて」より 著者:佐野友三郎
容するに堪えざるをもって、ここに一時の急を支うる為め、普通閲覧室内に大書函八個を据付け、主として一般に需要ある通俗図書につき、(一)辞書、事彙百四十九冊、計二千....
日蔭の街」より 著者:松本泰
は二つの帽子と数本のステッキがある。飾棚の漆塗の小箱、貝細工の一輪挿、部屋の隅に据付けてある洗面台の下の耳のとれた水差、それから二組の洋服と外套の入った洋服箪笥....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、蝋燭の火はレンズを透してその後にある鏡に焦点を結び、その光はそれと相対の位置に据付けてある幻燈《フロ》の種板《たねいた》とレンズを透して反対側の壁に像を結ぶと....
不在地主」より 著者:小林多喜二
組合ニュース」や「無産者新聞」を、田から上った足も洗わないで、床を低く切り下げて据付けてあるストーヴに、いざり寄って読んだ。丹念に、一枚の新聞を何日もかかって、....
巷の声」より 著者:永井荷風
に、わたくしは記憶している。煙管羅宇竹のすげ替をする商人が、小さな車を曳き其上に据付けた釜の湯気でピイピイと汽笛を吹きならして来たのは、豆腐屋が振鐘をよして喇叭....