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据膳
「据膳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
据膳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あやなして置いちゃあ、中小姓であれ、御用人であれ、気の向いた奴には、相手かまわず
据膳をするとかなんとか。そいつをお前、高山入り早々のがんりきの鼻先で匂わせて下さ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こらへ一番持ちかけて行ってみたらどんなものだろう――イヤなおばさんのこってりした
据膳《すえぜん》を、がんりきの奴がどうあしらうか、これは浅公なんぞよりはたしかに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いていて、今スップのお吸物が済んでもまだ誰もやって来ない。その席、ここにも相当の
据膳がしてある。それによって見ると、前約束が出来ていて、多少の遅刻することを見込....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
みたいとも言わず、
「ああああ、つまらねえ、誰かのように人に働かせて、たんまりと
据膳を食って、あったかく寝ている身分になりてえが、持って生れた貧乏ひまなしで、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 「穏かでないぞ」 関守氏からたしなめられて、三公は、 「だって旦那、
据膳《すえぜん》を食べたからといって、盗み食いとは言えますまい、ねえ、先様御持参....
「澪標」より 著者:外村繁
達の乳房の形も目に浮かぶ。しかしそれだけのことも私にはできない。まして十七の娘の
据膳を喰らうような欲望は、私には全くない。男の恥かも知れないが、そんな性の機微に....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
左様で……」 「其許は、武蔵の捕われが、遅れれば遅れるほど、安閑と、寺に泊って、
据膳さげ膳で、お通さんを追い廻していられるから関うまいが……」 「いや、その儀は....