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捲き返す
「捲き返す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
た。 鶏はおちこちで鳴き盛って来たが、行く手の垂れ雲は晴れようともしなかった。
捲き返す浪打際のいさごを踏んで翁はとぼとぼと辿《たど》って行った。海上の霧のうす....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
がて、巡査の眼には、なにものも映らなくなってしまった。ただ聴えるのは、轟々と水を
捲き返す、推進機の音だけであった。 すると、湧いては流れ、解けては結ばれる激流....