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捻じ切る
「捻じ切る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捻じ切るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
方の村へかけて裂いて投げつけるような女子供の叫び声が挙がる。そして間もなく地軸を
捻じ切るような底気味の悪い大音響が天地を支配して、洪水のように火焔は空に吐きかけ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
損なってみても、心底から、
(悪婆!)
と、怒りにまかせて、この細ッこい皺首を
捻じ切る気にはなれなかった。
それに今度は、お杉婆そのものもまた、いつになく元....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。その方がぼくには、心がそそぎこまれるのだった。乱軍の中を駈けまわって、敵の首を
捻じ切るという怖ろしい女武者というだけでは、巴はただの蛮婦にすぎない、まるで化け....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
権内の体を前に掴みよせた。その襟もとを、力まかせに――極度な怒りをこめた腕で――
捻じ切るほど締めたのである。 「うッ畜生ッ。ううッ……うううむ……」 と、権内....