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捻子
「捻子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
捻子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
フ型置洋燈と云うのは、電燈普及以前|露西亜の上流家庭に流行ったもので、芯の加減|
捻子がある部分にそれがなく、そこが普通型のものより遙かに大きく小大鼓形をしている....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
いが、シルクハットの紳士が、甘酸っぱい体臭を持った、肉襦袢の女たちが、思い思いに
捻子をまかれた泥人形のように、がらっとした小屋一杯、猥褻な悲鳴をあげながら、地獄....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
時頃でしたか?」 「左様、確か九時十分頃だったと思いますが、恰度その時私は時計の
捻子を捲いて居りましたので、時刻は正確に記憶しとりますので」 次の慈昶は最も他....
「白血球」より 著者:豊島与志雄
つかないんでしょう?」 秋子の言葉に皆初めて気付いた。晋作は中にはいって電燈の
捻子《ねじ》を捻ねった。ぱっと明るくなった。が皆は云い合したように、そのまま座敷....