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掃蕩
「掃蕩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掃蕩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ク暗黒街にとれば仇敵のような人物。清廉、誘惑をしりぞけ圧迫を物ともせず、ギャング
掃蕩のためには身命さえも賭そうという、次期州知事の候補者の一人だ。そうなると、ル....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
本の水門を乗り越え潜り脱けて滔々と我日本に流れ入って、維新の革命は一挙に六十藩を
掃蕩し日本を挙げて統一国家とした。その時の快豁な気もちは、何ものを以てするも比す....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
暴を極めていては、このまま捨ておかれぬから、早晩土州藩は起て諸藩を糺合してそれを
掃蕩せねばならぬ。その際は是非とも貴藩と提携せねばならぬから、それまでは暫く隠忍....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た方法にたいし、憤怒《ふんぬ》の叫びをあげた。「大砲だ、大砲だ! こういう奴らを
掃蕩《そうとう》してくれ!……君らはいったい、戦いとはいかなるものであるか、人間....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
フランス共和政府はこの第四階級を取り扱っていた。ローマはもはや野蛮人らを国境外に
掃蕩《そうとう》する力がなくて、彼らを自分のうちに合体させ、そして間もなく彼らは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
リューヘル自ら率いたツィーテンの騎兵、押し返されたフランス軍、オーアンの高地から
掃蕩《そうとう》されたマルコンネ、パプロットから駆逐されたデュリュット、退却する....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
類は上に上りゆくものであるから、深い地層も自然に破滅地帯を脱するであろう。悲惨の
掃蕩《そうとう》は、単に地面を高めることによってなされるであろう。
かかる祝福....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、あるいは用心して徐々に進み、あるいは一挙に襲撃しながら、右に左に、大なるものは
掃蕩《そうとう》し、小なるものは探査した。兵士らは銃を発射する人家の扉《とびら》....
「広場のべンチ」より 著者:豊島与志雄
の隙間に、こちらが手痛い損害を蒙った、その腹癒せもあって、夜間ひそかに、小部隊で
掃蕩に出かけた、ところが、行ってみると、その部落には人影一つなかった。その代り、....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
それが、第一次大戦勃発直後の大正三年の秋――。日本海軍が赤道以北の独領諸島を
掃蕩しつくしたけれど、まだドイツ東洋艦隊が南太平洋にいるという頃。はやくも、新占....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
の執事ともあるべきものが物狂わしいこの有様では、なんびとが将軍の帷幄に参じて敵軍
掃蕩の大方針を定める者があろうか。諸人の不安は実にここにあった。取り分けて小坂部....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ドの財源を枯渇せしめている目下の宿痾は、アイルランドの反乱であるが、それを完全に
掃蕩する唯一の望みは、スペインとの講和に存している。同時にイングランドは、全アイ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
はエリスへ進め。
ザックセの土着の兵にメッセネは任せる。
北方のノルマネは海上を
掃蕩して、
アルゴリスの港を手広に経営しろ。
さて各そこに土着したら、外へ向け....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ていてはなりません。私たちは真理に対する強い信頼の力を呼び起して、あらゆる誤解を
掃蕩すべく励まねばなりません。これこそ人生の使命の一つであります。しかし、その掃....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
見えていない。民衆をあいてにしたしごとも語られていない。宗教的意義での邪霊悪神を
掃蕩せられたことはいわれているが、武力の用いられた話は、初めて作られた時の物語に....