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授与
「授与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
授与の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
なく、優等賞も及第も落第もすべて定期試験の点数だけによって定まるのであった。免状
授与式の日は勿論であるが、定期試験の当日も盛装して出るのが習いで、わたしなども一....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
はアトで書類を出す日まで、犯したとさせる約定条件から喜平の実印や其他金品と一緒に
授与しとるではないか」 支倉の裁判長忌避の理由なるものは尚縷々として尽きないの....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
幹事森博士夫人と谷少佐夫人とによって福引が読みあげられ、それぞれ奇抜な景品が
授与されていった。そのたびに、花のような夫人たち――たちと書いたのはなかに『処女....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を認めてくれまして、最後に聖職につくことを許してくれました。そうして、その僧職の
授与式は復活祭の週間のうちに行なわれることに決まりました。 わたしはその頃まで....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
も見せなかった。八幡太郎義家が奥州征伐にでかけるとき、はじめて天皇が正書を義家に
授与された、ということになっている。 むろんこの由来記をそのまま信じるわけには....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
うだ、そうだ、という絵。 「漁夫の夢」 真ッ赤な女の大きな絵。××火災保険賞が
授与されているのは、赤い色に対する当然な報酬であるということが心ゆくまで分る絵。....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あるが、常友の持参した八千円と志道軒の持参した一万円を予定通りの方法で予定の人に
授与したのは事実で、相続者としては常友が正当な嫡流であり、ただし水野家の籍に直る....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
して、つまりギャランテリーとして追うて行こうとするようになった。 修業式の賞品
授与式の時に、大てい品行方正、学業優等、勤勉超衆とくっついてるのだが、私のだけは....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ンサー各員一そう奮励努力せよ、そこで週間の売上げナンバーワンからテンまでに勲章を
授与した。そう云えば、大阪のストリップは始まる前に軍艦マーチをやるよ。我ながらク....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
があれど小春は尤物介添えは大吉婆呼びにやれと命ずるをまだ来ぬ先から俊雄は卒業証書
授与式以来の胸|躍らせもしも伽羅の香の間から扇を挙げて麾かるることもあらば返すに....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
二回博覧会へ出品した髑髏の彫刻には、明治大帝の御前で、総裁|能久親王から名誉賞を
授与せられたのです。そうした人が造ったので、よく見たら玉山の銘がありました。その....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
って賞とか褒状の等級がきめられた。一等上が銅牌で、私には思いがけなくも一等褒状が
授与せられた。 一等褒状を貰ったときはさすがに嬉しかった。何分当時はまだ十六歳....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
る。」吉岡がそう云った。 「少し張り込んで、金箔を塗った立派な表彰状を出してさ、
授与式をワザと面倒臭く、おごそかにすれば、もう彼奴等土百姓はわけもなくころりさ。....
「西航日録」より 著者:井上円了
生に面会し、図書館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品
授与式を傍観す。インドは当時晴期にて、毎日快晴、一片の雲を見ず。気候は不寒不熱、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ル島の正南三百五十マイルを離れたる地点にありて西走す。当夕、競技の優勝者に賞品の
授与あり。 十日、曇り。軟風穏波、海鵝無数、船を追いて来たる。当夕、大余興会あ....