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掌大
「掌大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掌大の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
したら、却って歩きづらくて堪まらないということだ。その雪には花崗の※ったような、
掌大な痕を印している。 高山植物も、未だ芽組んだばかりというところで、樺の青味....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に黄朱を抹った様になる時は、屹度何か出て来る。已に明治四十一年の春の暮、成人の握
掌大の素晴しい雹が降った時も然だった。斯う思いながら縁から見て居ると、頭上の日は....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
うも変さな、何でも伏臥になって居るらしいのだがな、眼に遮ぎるものと云っては、唯|
掌大の地面ばかり。小草が数本に、その一本を伝わって倒に這降りる蟻に、去年の枯草の....
「高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
てる蚯蚓は、長さ尺余のものがあり、朽葉の間を鰻のように走って、紫色に光っている。
掌大の白い翼の蛾が、苔むした樹幹にとまっていて、怪しい幻覚を起させる。 この山....