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掌裡
「掌裡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掌裡の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
思うては失い、今以て七転八倒の笑止な歴史を繰り返えして居る。但一切のもの実は大能
掌裡の筋斗翻に過ぎぬので人々皆通天の路あることを信ずるの一念は、彼が迷宮の流浪に....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ば力量の不足に基因する。時が経つにつれて、幽明交通に関する智識は、次第にわれ等の
掌裡に握られて行くであろう。 問『所謂魔群とは、いかなる種類のものか?』 神と....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の二葉亭は一生の中最も得意の時であった。俸禄も厚く、信任も重く、細大の事務|尽く
掌裡に帰して裁断を待ち、監督川島不在の時は処務を代理し、隠然副監督として仰がれて....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
何か唱え言を言いながら空中へ三度ばかりばらばらと撒き、そうして其果の幾分を自分の
掌裡に取って喰うのです。それもやっぱり黒い垢だらけの手へ取って喰って居る。それか....