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「掎角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掎角の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
びその力を仮りて以て幕府統一の政をなさんと欲し、薩長は英国に倚りてこれに抗し互に掎角の勢をなせり。而して露国またその虚に乗ぜんとす。その危機実に一髪と謂わざるべ....
三国志」より 著者:吉川英治
低うして答えた。 「ただお用いあるか否かが問題です。ここに取るべき一策としては『掎角の計』しかありません。将軍は精兵を率いて、城外へ出られ、それがしは城に在って....
三国志」より 著者:吉川英治
ぬほうがよいでしょう」 諫めたのは、甘寧である。 甘寧は、説いた。 「南郡と掎角の形勢を作って、一方、夷陵の城も戦備をかためています。そしてそこには、曹仁と....
三国志」より 著者:吉川英治
では、あなたは山上に陣をお構えなさい。てまえは五千騎をわかち、別に麓に陣取って、掎角の勢いに備えますから」 馬謖は露骨に不愉快な色を示した。大将の威厳を傷つけ....