排水[語句情報] » 排水

「排水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

排水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
た。 ガラス管の中から、清澄なる液をピューレット一杯に吸いとった。そしてそれを排水口に流した。 そのあとで、薬品棚から一万倍のコリン液と貼札してある壜を下ろ....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
息せざるを得なかった。 水の溜ってる面積は五、六町内に跨がってるほど広いのに、排水の落口というのは僅かに三か所、それが又、皆落口が小さくて、溝は七まがりと迂曲....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
うことにしました。急いで流せば、こんな静かなところだからそれと音を悟られるので、排水弁を半開とし、ソロソロと園長の溶けこんだタンクの内容液を流し出したんです。し....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の扉の奥が、公教の戯言で霊舞室と呼ばれる中室になっていた。そして、隅に明いている排水孔から、落ち込んだ水が流れ出ているのである。また、中室との境界には、装飾のな....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
ならぬ。収穫は短く、準備は長い。ゾラの小説にある、無政府主義者が鉱山のシャフトの排水樋を夜|窃に鋸でゴシゴシ切っておく、水がドンドン坑内に溢れ入って、立坑といわ....
海底都市」より 著者:海野十三
堅固《けんご》な壁が出来ます。そうして一|区画《くかく》ずつ出来上ると、こんどは排水《はいすい》作業をやります。壁の下部に排水|孔《こう》がありますから、そこか....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
この千早館の地下が鍾乳洞になっており、その地下水を利用したものであった。彼はその排水路に、自らの服の裏地を裂いて捨て、万一の救援を恃んだわけであるが、その排水は....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
いったら、大丈夫だ。しかし大統領にこういいなさい。たしかに不沈軍艦一隻――しかも排水量九万九千トンというでかいやつを造ってお渡しする。しかしわしは、これを金銭づ....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
二人は、防毒面をかぶっていました。 かたむき直し 「右舷メインタンク、排水用意!」 「用意よろしい」 「ほんとかね。弁は開いてあるかね」 「大丈夫です....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
なっているので、彫像を載せる台のようだった。 ヒスパニオーラ号は大洋のうねりで排水孔が水の下へ入るほど横揺れしていた。帆の下桁は滑車を強くひっぱり、舵はあちこ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の主要な競技会は駒場農大の二百八十米コースの柔くてデコボコだらけのところでやる。排水に意を用いたところなどミジンもないから、雨がふると、ひどい。走高跳の決勝に六....
話の種」より 著者:寺田寅彦
ィート、幅八十八フィート、高さが六十フィート余と云えばずいぶん大きなものである。排水トン数は三万八千トンで、一航海に要する石炭が五千トン。それから機関はタービン....
独房」より 著者:小林多喜二
いる食器箱。フキン一枚。土瓶。湯呑茶碗一個。 黒い漆塗の便器。洗面器。清水桶。排水桶。ヒシャク一個。 縁のない畳一枚。玩具のような足の低い蚊帳。 それに番....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
あって、使用により事変により消滅しないものである。だが岩石の上に土を運び、または排水灌漑等により人為的に生産せられた土地資本がある。また地震により河水の氾濫によ....
不在地主」より 著者:小林多喜二
か十町、二十町歩位の田畑を持っている「地主」で、反当りで計算してみても、灌漑費、排水費、反別割、其他の税金、生活費用を見積ると、そこから上る六、七斗の小作料では....