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排除
「排除〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
排除の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
かと言えば、老廃物がたまって、その中毒によるのである。従ってその老廃物をどしどし
排除する方法が採られるならば生命は、ほとんど無限に続く。現にバクテリヤを枯草の煮....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
あると信じきっているものは決して忠告を受けいれない。 ○演技の中から一切の偶然を
排除せよ。 予期しない種々な偶然的分子が往々にして演技の中へ混りこむ場合がある....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十一度なり。 ◯后七時の放送に、マ司令部発の二重大指令を報ず。官公職就任禁止及び
排除解散令なり。 総選挙を前にして本令の施行は頗る効果的なり、政治及び政府要員....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
よ君、簡単になったのだよ。シャーロック・ホームズ気取りになるがね、『凡ての否定を
排除すれば残れるものが肯定である』と、どうだね。そうして犯行は屋上――この場合植....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いて、引金に偽造指紋を残すような陋劣な手段にも出まい。云わば、いっさいの陰険策を
排除した騎士道精神なんだよ。しかし、僕等にもしこの用意がなかった日には、前例の二....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
の云う二度目の鐘は。」 「フフフ、あれは潤色的な出来事さ。」熊城は洒々として鐘声
排除説を主張した。「なるほど、鐘に直接触れた形跡はないのだ! あったにしても、手....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
類は、主人のない、奴隷のない社会を想像することができなかった。人の上の人の権威を
排除して、われ自らわれを主宰することが、生の拡充の至上の手段であることに想い到ら....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
事にした。 一時間して船渠が満水になっても、喬介はまだ帰らない。扉船内の海水が
排除されて、その巨大な鋼鉄製の扉船が渠門の水上へポッカリ浮び挙っても、それからそ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
」 「万一に考えられることは、特別の浮力です。物体が空気の中にあるために、自分が
排除《はいじょ》する容積だけの空気の重量に等しい浮力が、万有引力と反対方向に働い....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
。そしていやしくもそれが真理であり、科学的の事実でさえあれば、一切の先入的偏見を
排除して、千万人といえども吾行かんの概を以て、宇宙間の隠微を探るべく勇往邁進する....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
れに先き立って、貴方様の卓越した推理法に依り、奇蹟を否定しようとする凡ゆる妄説を
排除して頂きたく、御願いする次第で御座います――。 恐らく読者諸君は、盤得沙婆....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ゆきて時には殆んど耐へがたき事も有之候、小生の力|能くこの苦痛に克ち四囲の困難を
排除する事を得ば他日多少の事功を成就し得んも、この苦痛と困難とに打負くれば最早そ....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
られていたなら、そして、虚栄から、虚飾から、また不正の欲望から生ずる一切のものを
排除することができたなら、彼等は、搾取されることもなく、また、搾取することもなか....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
心の検討を行い、即処に主となれ=その場、その場に正念の持ち主となって、疑念妄想を
排除し、自由適確な心持ちで暮して行くことが大切だと思います。 仏教でよく修業を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
エン問題の解決に在ったと見るも過言ではない。終始一貫せる彼の方針、あらゆる困難を
排除して目的を確保した不撓不屈の精神、これが今日のドイツの勃興に与えた力は極めて....