掘っ立て小屋[語句情報] » 掘っ立て小屋

「掘っ立て小屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掘っ立て小屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
ち合わせなかったのである。もう少し文化が進んで小屋を作るようになっても、テントか掘っ立て小屋のようなものであって見れば、地震にはかえって絶対安全であり、またたと....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
いおじいさんの慰め手となって、この小さな小屋はほんとうに平和でした。小屋は粗末な掘っ立て小屋にすぎませんでしたが、おじいさんは、いつもきちんと片づけ、貝殻のよう....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
というのだ。 「客商売に、座敷牢《ざしきろう》というのも面白うない。裏山の奥に、掘っ立て小屋を建ててな、見張り人をつけてあるそうだ」 「すると、何でございますか....
抱茗荷の説」より 著者:山本禾太郎
た所さえも知らないのである。君子がものごころのつく頃には祖母と二人で、ある山端の掘っ立て小屋のような陋屋に住んでいた。どこか遠い国から、そこに流れてきたものらし....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
に放免されて帰ってきたときは春だったが、田畑も家も荒れはてて無一物だった。彼らは掘っ立て小屋をぽつんぽつんと建てて生活を始めた。帰り着いたその日から食う物に困っ....