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掘る
「掘る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掘るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
や手数《てすう》をつぶしている、しかし事実は友人のために陥《おと》し穽《あな》を
掘る手伝いをしている、――あたしもずいぶん奮闘主義ですが、ああ云うやつにかかって....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
とし》は今三十六歳、工兵士官として戦争に臨み、橋を架し、道路を築き、溝《みぞ》を
掘るの際、彼は細《こま》かに彼の故国の地質を研究しました。しかして戦争いまだ終ら....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ろは煙硝《えんしょう》もない、ダイナマイトもないときでございましたから、アノ穴を
掘ることは実に非常なことでございましたろう。
大阪の天保山を切ったのも近ごろの....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
事も、幽邃な深林にその住居を構えることも出来ない。彼は小さな藪の中に彼らしい穴を
掘る。そして雷が鳴っても、雨が来ても、風が吹いても、犬に追われても、猟夫に迫られ....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
れから来たる苦しい味をあじわうだろうが、僕は、そのために窮屈な、型にはまった墓を
掘ることが出来ない。冷淡だか、残酷だか知れないが、衰弱した神経には過敏な注射が必....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
」 「まだ有るぞ。ほらラジオ受信機」 「……」 「半焼けの米櫃、焼け米、そこらを
掘ると、焼け卵子が出てくる筈だ。みんなこの際、立派な食料品だ」 「そりゃ、お別れ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が白く闇にうき出して林立しているのが見えた。亡者たちが、「わしらの眠っている下を
掘るのですよ、わしらもいよいよ戦列につきましたわい、はははは」といっているようだ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
い、陰気な、妙な心地がいたすではありませんか。」 「真箇ですね。」 「昔、井戸を
掘ると、地の下に犬鶏の鳴く音、人声、牛車の軋る音などが聞えたという話があります。....
「海底都市」より 著者:海野十三
みこんで、自分の足もとの、こわれた瓦《かわら》の山を掘りかえしはじめた。しばらく
掘ると、下からさびた丸い鉄ぶたがあらわれた。辻ヶ谷君はその鉄ぶたの穴へ指を入れ、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、へんにとびだしている。一体丸木の顔というのがでこぼこしている。松の木の根もとを
掘ると松露というまるいきのこが出て来ることがあるが、それを、もう一そうでこぼこし....
「怪塔王」より 著者:海野十三
彦が、塔の出入口のそとに見える土壌をゆびさしました。 「それはそうだが、ちょっと
掘るというわけにもいかないね」 といっているところへ、突然二人の頭の上で、破鐘....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
なる事もあるからね。」 辻町は向直っていったのである。 「蟹は甲らに似せて穴を
掘る……も可訝いかな。おなじ穴の狸……飛んでもない。一升入の瓢は一升だけ、何しろ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
火にてあぶれば上に水浮く。これ金生水なり。また、金石一体という説あり。例えば井を
掘るに、底に至りて砂石に掘り当て水出ずる。ゆえに金生水といえり。水剋火とは、水を....
「迷信解」より 著者:井上円了
は、火にて物を焼けば灰となり、灰は土となるとの説明である。また金生水とは、鉱山を
掘るには、鉱石の間より水出ずるとの説明じゃ。水生木とは、木は水の力を得て生い立つ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
めに国会があるのか、わかりません。これでは多数派の政党がみずから議会政治の墓穴を
掘ることになります。 たとえば新安保条約にいたしましても、日米両国交渉の結果、....