掘抜井戸[語句情報] » 掘抜井戸

「掘抜井戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

掘抜井戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
前夜」より 著者:本庄陸男
清二は腫物にさわるような思いで地下足袋を脱ぎ、井戸端に行ってゆっくり足を洗った。掘抜井戸の水が脚に流れ落ち砕けていた。 馬小屋で、馬が鼻をならし乍ら頻りにあが....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
土の窪地の中に、黒土の一帯が再び島のように浮き出した。黒土地帯の中央には、直ぐに掘抜井戸の、高い櫓が組まれた。春先の西風は、唸って、それに突当って行った。併し櫓....
南国太平記」より 著者:直木三十五
くと、侍が七人、怒鳴っていた。その中に、七瀬の顔見知りの人がいた。立場の横には、掘抜井戸があって、馬の、雲助の、飲み水になっていた。駄賃をもらうと、駕を、軒下へ....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
もと》を突っ切ると材木町、それを小一町も行った右手茶屋町の裏側に、四軒長屋が二棟掘抜井戸を中にして面《むか》い合っている。それが甚右衛門店であった。 自身番の....