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掛け替えのない
「掛け替えのない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掛け替えのないの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ことと存じますゆえ、なにとぞお慈悲を持ちまして、悪人にはござりまするがわたしには
掛け替えのない心の思い人、大島弥三郎めをご寛大のご処分くださりませ。右あらあら書....
「枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
時に嬉しかったような事だけが、順序もなく浮んで来る。いったい自分は両親にとっては
掛け替えのない独り子で、我儘にばかり育ったが、病気となると一層の我儘で手が付けら....
「魔都」より 著者:久生十蘭
》に過ぎなかった。犯人だと思った皇帝は反対に被害者で、ダイヤモンドばかりでなく、
掛け替えのない命まで強奪されかかっているのである。
皇帝の反対派、李光明一派の....
「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」より 著者:神西清
も暮らさなければならない。そしてもう一人の、若いうっとりするような、彼女にとって
掛け替えのない男への恋心を、じっと殺していなければならない、……彼女は夫に眸を向....