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掛り合い
「掛り合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掛り合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
れまするは……」 「うむ。追ってお尋ねを受ける事と思うが、実は身共も少々あの女に
掛り合いがあっての」 「ヘエッ。これは亦、思いも寄りませぬ」 「ほかでもない。忘....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
國「そればかりじゃアないよ孝助は殿様の物を掠ねるから、お前孝助と一緒にいると今に
掛り合いだよ」 源「へい何か盗りましたか」 國「へいたッて、お前は何も知らないか....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
「何う致しまして私共は決して同類などではございません」 市「いや同類でねえたって
掛り合いだ」 由「これは驚きましたな」 幸「是は何うも思い掛けねえ事で、あの車夫....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
れたのです。が、彼女の職業本能が、紳士を捉えている片手だけは離させませんでした。
掛り合いになって名の出ることを恐れた紳士は、「23」の出現を何よりの好機会に、地....
「黒点」より 著者:豊島与志雄
れはずっと後の話だが、私の友人に、初犯二年間の刑務に服してきた男がいる。私も少し
掛り合いの間柄だったので出迎いにいってやった。その時刑務所の門の前で七八人の知人....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、あの表|沙汰《ざた》が……もしあれが知れ渡ると……僕にはどうも困難だ。いろいろ
掛り合いを受けることになるかもしれない。」 彼はクリストフの顔が怒りにゆがんで....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
結婚してくれたに相違ありませんでした。彼の女はかりそめにも不正なことに対しては、
掛り合いを持ちたくなかったのでしょう。そして私がやっと彼の女の居所をつきとめた時....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
づくべき人なり。 民権論は余輩もはなはだもって同説なり。この国はもとより人民の
掛り合いにして、しかも金主《きんしゅ》の身分たる者なれば、なんとして国の盛衰をよ....