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掛替え
「掛替え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掛替えの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことは、永徳ももとより結構に相違ないが――伊達家《だてけ》には、まだ一つ、天下に
掛替えのない筆蹟があるはずじゃ、それを御承知か」 「伊達家のことでござるから、そ....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
かまちに片手をかけた。 「おっとどっこい、お前さんのその命はな、おいらにとっちゃ
掛替えのねえ代物なんだぜ! なんで身投げなんかするんだい?」と、馴れ馴れしい口調....
「放水路」より 著者:永井荷風
に昭和六年九月としてあるので、それより以前には橋がなかったのであろうか。あるいは
掛替えられたのであろうか。ここに水門が築かれて、放水路の水は、短い堀割によって隅....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
ればここも貸間にするのかとも思われるくらいである。床《とこ》の間《ま》には一度も
掛替えたことのないらしい摩利支天《まりしてん》か何かの掛物がかけてあって、渋紙色....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た。これからまた例のポンプで空気を吹き込もうというのだ。技倆の未熟も恐ろしいが、
掛替えさえも一つしかない、それでもう四度もパンクした、継ぎはぎだらけの膏薬貼りの....