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採否
「採否〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
採否の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
なしくって、若い、丸々と肥えて、いくらでも働かし得る、そういう奴かどうかによって
採否を決した。 健康そうな、しかし、きれいではない、田舎出の若者が、一人採用さ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
間の任意な値を得ることができる。 美術展覧会の審査には審査員の採点数を加算して
採否を決めたりする。 あれは算術のほかに数学はないと思っている人たちのすること....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
なら秋、恋なら恋の句をだれにやらせるかまでをも指定し、その上にもちろんできた句の
採否もその人に一任するとして進行したらどうであろうか。これははなはだむつかしい試....
「文化学院の設立について」より 著者:与謝野晶子
年及び本年の尋常小学卒業の女子に限ります。入学試験というものを全く致しませんが、
採否の選択は、能力と体質とに対し、個別的の簡単な考査をして決します。入学を志望せ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の仕事に入りたい希望でいることは、この前の手紙で申しあげましたね。今月の二十日頃
採否がきまります。いずれにせよ、この家には住まないことになりました。KUが私がい....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
れは数日前に出願を締め切った次回の入塾希望者の履歴書を整備して朝倉先生に提出し、
採否の決定を得た上で、それぞれ本人に通知することであった。出願者の数はこれまでの....
「入社試験」より 著者:佐藤垢石
平井晩村の紹介によって、履歴書を出して置いたが、一応人物試験してみないことには、
採否は決められないという話であったのである。 そこで、その日人物試験に出頭した....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
。」――阿部が云った。「こんなこと聞いたど。村長が徴兵検査に行ったもののうちで、
採否の分らねえようなものに、こっそり血書ばさせて、村の名誉にしようとしたって……....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ちだした奏請なのだ。尊氏も引くいろではなかった。 つまるところ、窮極は天皇の御
採否一つにかかる。おそらく叡慮をなやまされたことであろう。 征夷大将軍 は武....