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接骨木
「接骨木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
接骨木の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
さびついたように映って、ほの白い雲の影が静かに動いてゆくのが見える。
対岸には
接骨木《にわとこ》めいた樹《き》がすがれかかった黄葉を低《た》れて力なさそうに水....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
物が、棚にあたるような音がした。 と、月子の声がした。 「甘扁桃油、苦扁桃油、
接骨木花水、沈降硫黄、そうして闇夜に絞り取った、売春婦の肝臓の血、それを合わせた....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
た庭の隅へ客をつれて行った。すると、こんもり繁った菩提樹の木のあいだの、すぐりや
接骨木《にわとこ》や莢叢《がまずみ》やライラックの叢《しげ》みの中から、忽然《こ....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いる間に大きな庭の中に来てしまいました。林檎の木は今いっぱいの花ざかり、香わしい
接骨木はビロードの様な芝生の周りを流れる小川の上にその長い緑の枝を垂れています。....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
っと押し寄せる気配いを受けて、高く嘶いてダクを踏んだ馬が一つ、小田島の行手の道の
接骨木の蔭に居る。彼が注意深く
接骨木の根の叢を廻って行くと、その馬の轡を取って一....