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控訴
「控訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
控訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命論者」より 著者:国木田独歩
しますが、父は大塚|剛蔵《ごうぞう》と言って御存知でも御座《ござ》いますか、東京
控訴院の判事としては一寸《ちょっと》世間でも名の知れた男で、剛蔵の名の示す如《ご....
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
呆気《あっけ》にとらせるほど、寛大でありました。むろんこんな時、立会の検事は必ず
控訴をしました。その
控訴が棄却になることもありましたが、かえって原判決が取り消さ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、
控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホテル、元....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
、この場合確かに間違いありませんね……え?……被告ですか?……ええ、むろん直ぐに
控訴しましたよ……いやしかし、気の毒だが、ダメでした。 でまア、そんなわけで、....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
に恐ろしい悪党であるだけに、諦めもよいと見え、地方裁判所で死刑の宣告を受けると、
控訴もしないで、大人しく服罪しました。その判決のある日でありました。私は、私達の....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
訊問されたのだった。 「私は窃盗罪で区裁判所で三年六ヵ月の言渡しを受け当裁判所へ
控訴いたしました」 丹下はおず/\と述べた。 「そして東京監獄に居るうち本月一....
「獄中記」より 著者:大杉栄
った。もう一人は、やはり四十幾つかの上方者らしい優男で、これは紙幣偽造で京都から
控訴か上告かして来ているのだった。そして最後のもう一人は、六十幾つかの白髪豊かな....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
れぬ。 監獄は今が入り時という四月の二十一日午後一時、予は諸同人に送られて東京
控訴院検事局に出頭した。一人の書記は予を導いてかの大建築の最下層に至った。薄暗い....
「橋」より 著者:池谷信三郎
続けて行くかもしれません。 問。判決が下れば、監獄は橋の向うにあるのだが、被告は
控訴する口実を考えているか? 答。私は喜んで橋を渡って行きましょう。私はそこで静....
「赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
いうよりはむしろ、落ちつきが出てきた。翌日からはモウ存外平気で、皆が申し合わせて
控訴などいっさいやらぬことにし、そしてすぐに赤になって、「すずめおどりを見るよう....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
った判事に志を得て、新たに、はじめて、その方は……と神聖にして犯すべからざる天下
控訴院の椅子にかかろうとする二三日。 足の運びにつれて目に映じて心に往来するも....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
の他の諸君によろしく。さよなら。 証拠品の旗三旒および竿二本を返すそうだから、
控訴院検事局まで取りに行ってくれ。きょう上申書というのを出して、大杉保子が受取り....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
。それに、父の方だって、私の知らない間に、大変悪いことをして……」 「では、僕が
控訴したのをお忘れになったのですね。それがあったばかりに、一審の有期刑が、どうな....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
教正その長たり。これ始審裁判なり。各大教区に一裁判所あり、大教正その長たり。これ
控訴裁判なり。大教区裁判所の判決を不当なりとするものは、政府の枢密院に上申するこ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
そうです。また現に東京市内にも今以て山家が近く穴居していた跡がありまして、最近に
控訴院判事の尾佐竹君から写真を贈ってもらいました。東海道筋や近畿あたりにも随分そ....