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「控訴院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

控訴院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命論者」より 著者:国木田独歩
しますが、父は大塚|剛蔵《ごうぞう》と言って御存知でも御座《ござ》いますか、東京控訴院の判事としては一寸《ちょっと》世間でも名の知れた男で、剛蔵の名の示す如《ご....
新生」より 著者:島崎藤村
行の乗合自動車の通る狭い横町に向いた方で今一つの部屋に続いていた。その部屋の方は控訴院附の弁護士だという少壮な仏蘭西人が寝泊するだけに借りていて、朝早く出ては晩....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホテル、元....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。でないと私はあなたを告訴します」 大正八年二月七日に第一回公判を開いた第二審控訴院の審理は、同年五月三十日に既に四回の公判を重ねたが、其時に能勢弁護人より、....
縮図」より 著者:徳田秋声
よ、そんなこと。」 銀子は虫酸が走るようで、そんな顔をしていた。 十月の末、控訴院から大審院まで持って行った猪野の詐欺、横領に関する事件がいよいよ第二審通り....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
っている一事でも分る。 或時、委員の一人にて、これも鋭利なる論弁家であった東京控訴院長長谷川|喬《たかし》君が、総会の席上で原案の理由なきことを滔々《とうとう....
惜別」より 著者:太宰治
驚し、それからもう一つ、仙台は江戸時代の評定所、また御維新後の上等裁判所、のちの控訴院と、裁判の都としての伝統があるせいか、弁護士の看板を掲げた家のやけに多いの....
獄中記」より 著者:大杉栄
無罪になったのを検事控訴の二審でまた無罪になり、さらに検事の上告で大審院から仙台控訴院に再審を命ぜられ、そこで初めて有罪になったのをこんどはこちらから上告して大....
獄中生活」より 著者:堺利彦
れぬ。 監獄は今が入り時という四月の二十一日午後一時、予は諸同人に送られて東京控訴院検事局に出頭した。一人の書記は予を導いてかの大建築の最下層に至った。薄暗い....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
った判事に志を得て、新たに、はじめて、その方は……と神聖にして犯すべからざる天下控訴院の椅子にかかろうとする二三日。 足の運びにつれて目に映じて心に往来するも....
獄中消息」より 著者:大杉栄
の他の諸君によろしく。さよなら。 証拠品の旗三旒および竿二本を返すそうだから、控訴院検事局まで取りに行ってくれ。きょう上申書というのを出して、大杉保子が受取り....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
五十円以上 (二)刑事事件ノ謝金ハ左ノ標準ニ依ル。 (1)地方裁判所又ハ控訴院事件無罪免訴又ハ公訴棄却トナリタルトキハ三百円以上五千円以下 (2)執行ユ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
せな小さな町をうらやんでいた。 アラスの重罪裁判を統《す》べていたドゥーエーの控訴院判事は、かくも広くまた尊敬されてる彼の名を、世間の人と同じくよく知っていた....
大塚楠緒子」より 著者:長谷川時雨
仮りの名でお書きなされたものの中に、大学の文科においでなさった頃の博士と、前東京控訴院長大塚正男氏の長女の楠緒さんとは、思いあっておむかえなされた仲のように書か....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
そうです。また現に東京市内にも今以て山家が近く穴居していた跡がありまして、最近に控訴院判事の尾佐竹君から写真を贈ってもらいました。東海道筋や近畿あたりにも随分そ....