推して知るべし[語句情報] » 推して知るべし

「推して知るべし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

推して知るべしの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
生も、皆その白味のような物から出て来るんだ、我々の思想や感情だって――まあ、他は推して知るべしだね。」 新田は前後左右に蠢《うごめ》いている鼠の棒縞を見廻しな....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ようにキラリと光らないように見える。しかも何がしのパリパリでさえこうだから、他は推して知るべしだと思った。 しかし……と又もや記者は考え直した。記者の観察には....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
若しキリストが説かれし純道徳と称えらるる山上の垂訓が斯の如しであるならば其他は推して知るべしである、若し又人ありて馬太伝は猶太人に由て猶太人のために著されし書....
運命」より 著者:幸田露伴
ぬことあらじ、と宣いて、過哀に身を毀らぬよう愛撫せられたりという。其の性質の美、推して知るべし。 はじめ太祖、太子に命じたまいて、章奏を決せしめられけるに、太....
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
ままだった。――これ以上検分する必要はない。盛り場の柳原にしてこれだったら、他は推して知るべしなのだ。目撃したとていたずらに心が沈むばかりである。 足を早めて....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
のような年ごろの公子である。兄の公子がその若さであるとすると、弟の公子の年ごろは推して知るべしである。いかに父の岩倉公が新政府の柱石とも言うべき公卿であり、現に....
鉄面皮」より 著者:太宰治
ねりながら、我輩は猫である、名前はまだ無い、なんて真顔で書いているのだから、他は推して知るべしだ。所詮、まともではない。賢者は、この道を避けて通る。ついでながら....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
頼りにした政友会は、こうして立派に挙国一致を獲得したのである。政友会総裁の得意は推して知るべしだ。 だが実はこの時から政友会の救うべからざる混迷が始まったので....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
いに寄つたとき、玄関に出て「どなたですか」ときいたくらいだから、その映画遠いこと推して知るべしである。 行儀 行儀、ことにお作法はむちやである....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
砲一発くわせたら危ねえもんだわと若い者をほめたがらない古老が言うほどであるから、推して知るべし。歯が立つ者がないばかりか、奴めにふりとばされると柱の中辺よりも高....
妖怪学」より 著者:井上円了
、その生ずると生ぜざるとは、神仏を信ずると信ぜざるとによるにあらざるゆえん、また推して知るべし。ここに至りてさらに考うるに、そのいわゆる細糸は、身体の組織間より....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
たのですけれども、それすらもこの頃はすっかり止めてしまった位であるから、その他も推して知るべしである。シナからチベットを通じてインドに茶を送るというのは訝しいよ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
侶の品行下等の地位にあるを見れば、その国に帰りて必ず人に語りて曰く、日本国の野蛮推して知るべし。僧侶の不道徳かくのごとし。すなわち、僧侶の不道不徳は日本人一般の....
西航日録」より 著者:井上円了
にして、一回の斬髪料、上等四円以上なるあり、車中の寝室一夜十二円なるあり、ほかは推して知るべし。 シアトルは新開地にして、ことにわが邦人の労役者多きために、日....