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推奨
「推奨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推奨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
ちゃもあったが、その中に、五、六本、ブリキの銀笛があったのは蓋《けだ》し、原君の
推奨によって買ったものらしい。景品の説明は、いいかげんにしてやめるが、もう一つ書....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
死人と一緒に居て怖がらないんですぜ、わしなら、真平御免でがす」 伴造から勇気を
推奨せられた執事の勝見は五日経って、十五日に邸へかえって来ました。すこしやつれた....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
まで達した。英国は一六五〇年これを喜び迎えて、「かの卓絶せる、かつすべての医者の
推奨するシナ飲料、シナ人はこれをチャと呼び、他国民はこれをテイまたはティーと呼ぶ....
「運命」より 著者:幸田露伴
を綺えてぞ奏しける。道衍|少きより学を好み詩を工にし、高啓と友とし善く、宋濂にも
推奨され、逃虚子集十巻を世に留めしほどの文才あるものなれば、道衍や筆を執りけん、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
18 避姙は貧乏人にはちょっとむずかしい。サンガー女史が一番有効なものとして
推奨しているカプセルは、一つ五十フランするのだが、それも長くは使えない。また、前....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
としたら、私は困ってしまう。 どんなに世の中が、あるいは政府が、これが一番だと
推奨してくれても、私が好まないものであれば、恋愛は更らに起らないのだ。 私は人....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
いのである。 問『食物の欠乏から来る心身の衰弱は如何?』 節制第一――われ等の
推奨する所は、ただ節制の一語に尽きる。肉体が食物の補給を必要とするは勿論なれど、....
「水の女」より 著者:折口信夫
貫については、まだまだ問題がありそうである。 私は実のところ、比沼のうなゐ神の
推奨によるものとしていたのである。知られ過ぎた段だが、後々の便宜のために、引いて....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
顕という概念が得られそうに思うからだね。真淵の「うま酒の歌」にしろ、あれをおれが
推奨するのは、そこに思想の開顕が見られるからだ。『万葉』の大伴卿の「讃酒歌十三首....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
気の毒に思って傷心に堪えなかった。 『平凡』の予告が現われた時、二葉亭が昔しから
推奨したゴンチャローフの名作を憶い浮べて題名に興味を持ったので直ぐ手紙を送った。....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
生は両君の新研究の掲載せられた国華と史学雑誌とを取り出され、ことに史学雑誌編者の
推奨記事を指示せられて、これを見たかと云われるのである。「こんな馬鹿気た事のある....
「河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
このごろの料理屋風景である。しかし、私はこの実情を憂うるものではない。否、むしろ
推奨したいひとりである。 従来は、無知なるが故に恐れ、無知なるが故に恵まれず、....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
っている。豚は鎌倉に匹敵するよさを持っているが、鶏肉は雛であるから味の鳥としては
推奨できない。しかも、拙劣な料理法によって煮殺している魚介ときては、品種が日本の....
「東京で自慢の鮑」より 著者:北大路魯山人
貝ごと平鉢に盛って、銘々取り分けて食する風情は、老いも若きも楽しめるものであると
推奨する。 (昭和十三年)....
「海苔の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
で、のりの茶漬けほど簡単なものはない。酒の後などで食べるには、至極適した茶漬けと
推奨できる。 この茶漬けをぜいたくに食べようと思う場合は、なるべくいいのりを惜....