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推称
「推称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推称の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
り、違《たが》わば入獄さすべしとて二重に詐偽を行ないながら、褒美に預かり模範吏と
推称せらるるは、これ民を導くに詐《いつわ》ることをもってするものにて、詐りより生....
「博士問題とマードック先生と余」より 著者:夏目漱石
生が読んで聞かせたのかというと、詳しい理由は今思い出せないが、何でも希臘の文学を
推称《すいしょう》した揚句《あげく》の事ではなかったかと思う。とにかく先生はそう....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
のように数奇な運命をたどったフィツジェラルドの翻訳は、ラファエル前派の詩人たちの
推称によってようやく識者の注目をひくにいたり、初版後九年を経た一八六八年に第二版....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すべてが備わっているのは、狩野永徳がただ一人です。永徳を日本第一、古今独歩と私が
推称するのは、大体そんなような理由ですが、もう少し、それを分析しないと、いくら素....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
つと》に承っておりまするでげす」
意外にも神尾は、こののだいこから自分の武芸を
推称されたので、少しあまずっぱい心持がしてきました。
百
....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まあ、髪上げなんぞにまで、こうもお上手でいらっしゃいます」 と、やっとこれだけの
推称をしてみますと、お銀様は、 「長浜へ行ったら、この次にはお雪さんを丸髷《まる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
学校に教務を操り八、九年前歿せられたが、和漢蘭の学に通じ田中芳男男も毎《つね》に
推称された博識だった。この先生予|輩《ら》に『論語』に北辰のその処に居りて衆星こ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
要がありません。 また、カレー・ライスに用いる米であります。これには古来食通の
推称する白目種が実に適当して居るのでありますが、此種類は収穫が甚だ少ないため、ま....
「竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
含蓄されていたものと見えて、この人が綾之助を三田党の随喜|渇仰《かつごう》の的に
推称したということである。すれば、綾之助には紅蓮洞氏が結ぶの神でなくてはならない....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
イヤムと肩を並べ得る人は、他に求められない。この人の詩についてはわが国でも時折り
推称される。 このオマール・カイヤムは如何なる人物であったかというに、もちろん....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
、経済の状態も諸外国に比して有望でなかった間に、あれだけの発達を遂げたのは極めて
推称に値する。和算がこれだけの発達をする間に実験関係の諸学科は多く見るべきものが....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
には親切、この商売熱心の点だけは大いに大いに今日とても関東方学ぶべきものがあると
推称しておく。その代わり文芸部の先生方あまり名筆をふるいすぎては出演連名を「クリ....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
大事とること総て此の如くなれば、一旦懸りたる魚は、必ず挙げざる無く、大利根の王と
推称せらるるも理りなり。 よし、三つ児のおろせし餌にせよ、魚の呑むには変り無し....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
にしました。 越えて昭和二年フィールリング氏がドイツの鉄道医雑誌に私の検査表を
推称した論文を掲げ、その翌年スイスのバーゼル大学のプランタ氏がグレーフェ氏眼科宝....