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推究
「推究〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推究の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書」より 著者:生田春月
る嘲笑ではない筈だ、それは彼女の目がよく証明している、などと僕はひとりでしきりに
推究した。なお進んでは、此家の主人公がこの白銅一個を以て購い得た古書に無限の価値....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人の瞑想には際限がない。それは自ら危難を冒しておのれの眩惑《げんわく》を分析し
推究する。一種の荘厳な反動によって自然を眩惑するともほとんど言い得るであろう。吾....
「物理学の要用」より 著者:福沢諭吉
に惑溺せざるは、ただ一時仏者に敵するの熱心に乗じたるものにして、天然の真理原則を
推究したる知識の働《はたらき》に非ざるがゆえに、幽冥説に向って淡白なるほどに、物....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
もしも果して然るものとするときは、この欠点は何によりて生じたるものか、その原因を
推究すること緊要なり。 教育の欠点といえば、教師の不徳と教書の不経《ふけい》な....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ず。オブセルウェーションとは事物を視察することなり。リーゾニングとは事物の道理を
推究して自分の説を付くることなり。この二ヵ条にてはもとよりいまだ学問の方便を尽く....
「妖怪学」より 著者:井上円了
とを得べし。これ、純正哲学の起こるゆえんにして、その学の目的は全くこの理外の理を
推究するにあり。もし、仮に人知以外の道理、真にありとするも、いずれより以上は理外....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
学や哲学で究めても解らないものなら文学や宗教でどうして満足出来る乎。そんな疑問が
推究すれば
推究するほど後から後から後からと生じて終には文学その物の価値までが危な....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
真理に合せずといえども、その真理に達するの途次にあるものなり。論理上ヤソ教の理を
推究すれば、その極み仏教の原理に合体するに至る。ゆえに、余はかつていえるあり、ヤ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
もとの言葉が、いつから我邦にありまたどうして発生したかということを、文字を離れて
推究してみたいのである。久しく打棄ててあった故に、これが存外に容易な仕事ではない....