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推進力
「推進力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推進力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を得た。この説には従来確かに大きな困難が付きまとっていたのであるが、私は輻射圧の
推進力によって生命の萌芽が宇宙空間中を輸送されたという考えを入れてこの困難を取り....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のではないか」 「だってきみ、そんな外力を考えることができるかね。本艇のロケット
推進力を押しかえしてゼロにするという外力が、どうしてあるだろうか。外を見たまえ。....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
を基本的環とせず、あれやこれやの必要条件の一つとして理解したため、論文は実践的な
推進力を失ったのである。 今日、プロレタリア文学運動において、組織およびその組....
「新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
易でなく、多くの堅忍が要求される。今のように表面的にはそういう新たな歴史の建設的
推進力が見にくくされているような時期には、窮乏化する小市民インテリゲンツィアが、....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
芸現象などに於ては近来この点が最も強調されていいのではないかと思う。 統一的な
推進力を持った世界観、普遍的で実際的な解決力を備えた方法、と云ったが、俗間の多く....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
的自由という観念は例の思想的抵抗線としてのマルクス主義線上に於ては、一つの新鮮な
推進力のあるテーマであるのだが、之が文化的自由主義という一つの哲学的性格を帯びて....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
、それから世界観(之について大いに解明すべき意味が残っているのだが)が、弁別的な
推進力を備えた場合、夫が思想だと考えられる。世界観が何かしら出来上ったシステムを....
「あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)」より 著者:宮本百合子
コンムニズムとの区別が明確にされていない時代であった。プロレタリアートが、歴史の
推進力となる階級であることは主張されていたが、進歩的な小市民・インテリゲンツィア....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
ーナリズムでの活躍の本質と決して無縁なものではない。日本の現代文学の中になにかの
推進力として価値あるものをもたらした人々は、北村透谷、二葉亭四迷、石川啄木、小林....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
芸術家の一人である。幕府に於て、近藤勇以下はまたその芸術家である。 明治維新の
推進力は、この種の芸術家の手にあった。暗殺はその一部分の演出表現に過ぎない。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っからツマらないこともあり、失敗だ、失敗だと言われることが、かえって大きな時代の
推進力をつとめることもあるものだ、今のそのオーエンという人が、どういう失敗に終っ....
「文学の曇天」より 著者:豊島与志雄
、一の態度であり、一の心構えであって、政策ではない。それゆえ一定の実践的方面への
推進力は持たない。 それは、個人の人格を尊重し主張する。思想の自由を主張し、言....
「文学への実感について」より 著者:豊島与志雄
く孕むものである。斯くて、作家が真剣に実践する文学は、生活の慰安ではなくて生活の
推進力となり、比喩的に云えば、生活から咲き出した花ではなくて生活を育てる養液とな....
「認識論としての文芸学」より 著者:戸坂潤
デーと云っても思想と云ってもいい。ただそのイデーなり思想なりが、能動的な工作力や
推進力を持った生きものだとしてであるが。 だがそうすれば更に、エスプリとしての....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
とたび力を得るやたちまちその横暴となって間もなく国民の信を失った。今日軍は政治の
推進力と称せられている。自粛しなければ国民の怨府となるであろう。日本歴史を見れば....