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推重
「推重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
推重の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
装塩のこなたへボカン。 声が高いのでもう一人、奥からばたばたと女中が出て来て、
推重なると、力を得たらしく以前の女中が、 「ほんとうにお前さん、お座敷が無いので....
「運命」より 著者:幸田露伴
、老先生|眼裏の好学生を写し出し来って神有り。此の孤鳳皇を見るというに至っては、
推重も亦至れり。詩十四章、其二に曰く、 念ふ 子が 初めて来りし時、 才思 繭糸....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
して、個人が内から思い思いに実際生活の要求に迫られて随時随処に建てる自然の倫理を
推重する私は、貞操についても先ず何より個人のその時時の自由な併せて聡明な実行に任....
「露肆」より 著者:泉鏡花
すが。 どれが雌だか、雄だか、黒人にも分らんで、ただこの前歯を、」 と云って
推重なった中から、ぐいと、犬の顔のような真黒なのを擡げると、陰干の臭が芬として、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
なことであるから私も寄宿生となって以来はいよいよ得意となり、また周囲からも多少は
推重せられていたようである。そしてこれまでの独看席は官の書籍を借りて独看するのみ....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
面喰ってしまった。詩人としては第一流、とても僕など追っ付けそうもない」 互いに
推重をしあったのであった。 李適之、汝陽、崔宗之、蘇晋、張旭、賀知章、焦遂、そ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いるとおもう。これに対して反撥するのは非常に面白いと思う。ところが草庵集風を最も
推重したのは関白太政大臣二条良基だったのである。良基は、歌が新しい淡雅な諷詠をな....