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掲
「掲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
いつか茨《いばら》の束に変っている。
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黒い一枚の
掲示板《けいじばん》。
掲示板は「北の風、晴」と云う字をチョオクに現している。が、....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
………
(以下続出)
附記 この小説はもうこの三四倍続けるつもりである。今度
掲げるだけに「大導寺信輔の半生」と言う題は相当しないのに違いないが、他に替る題も....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
いましたから、庭に向いた障子《しょうじ》を明けるが早いか、行燈《あんどん》の火を
掲《かか》げて見ました。雪の深い茶室の前には、大明竹《だいみんちく》の垂れ伏した....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
ら、とにかく一応《いちおう》は彼女の論拠に点検を加えようと決心した。下《しも》に
掲《かか》げるのはこの文放古を一字も改めずに写したものである。
「……あたしの....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
か頻《しきり》にしゃべりながら、見慣れぬ女菩薩《にょぼさつ》の画像《えすがた》を
掲げた旗竿を片手につき立てて、佇《たたず》んでいるのでございました。年の頃はかれ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の報告です。僕はかなり逐語的にその報告を訳しておきましたから、下《しも》に大略を
掲げることにしましょう。ただし括弧《かっこ》の中にあるのは僕自身の加えた註釈なの....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
う云う伝説に充ち満ちている。たとえば日本の歴史教科書は一度もこう云う敗戦の記事を
掲げたことはないではないか?
「大唐《もろこし》の軍将、戦艦《いくさぶね》一百七....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
と、果してそこには、日本の新聞口調に直すとこんな記事が、四角な字ばかりで物々しく
掲《かか》げてあった。
――街《がい》の剃頭店《ていとうてん》主人、何小二《か....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
朝日を一本出して、口へくわえながら、「こう云うものが出来ると、羊頭《ようとう》を
掲げて狗肉《くにく》を売るような作家や画家は、屏息《へいそく》せざるを得なくなり....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。……」
* * * * *
一週間たった後、最高点を採った答案は下に
掲げる通りである。
「正に器用には書いている。が、畢竟それだけだ。」
親....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ある機会で、予《よ》は下《しも》に
掲げる二つの手紙を手に入れた。一つは本年二月中旬、もう一つは三月上旬、――警察署....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
時報《じゅんてんじほう》」はそのために大きい彼の写真を出したり、三段抜きの記事を
掲《かか》げたりした。何《なん》でもこの記事に従えば、喪服《もふく》を着た常子は....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
こういう感激を描いてあるのを発見した。 「皇国の興廃この一挙にあり」云々の信号を
掲げたということはおそらくはいかなる戦争文学よりもいっそう詩的な出来事だったであ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
かった。僕は電燈の光の中に書棚の間をさまよって行った。それから「宗教」と云う札を
掲げた書棚の前に足を休め、緑いろの表紙をした一冊の本へ目を通した。この本は目次の....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
本所会館は「牛乳デー」とかいうもののために植込みのある玄関の前に大きいポスターを
掲げたり、宣伝用の自動車を並べたりしていた。僕の水泳を習いに行った「日本遊泳協会....