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掲げる
「掲げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掲げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
………
(以下続出)
附記 この小説はもうこの三四倍続けるつもりである。今度
掲げるだけに「大導寺信輔の半生」と言う題は相当しないのに違いないが、他に替る題も....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の報告です。僕はかなり逐語的にその報告を訳しておきましたから、下《しも》に大略を
掲げることにしましょう。ただし括弧《かっこ》の中にあるのは僕自身の加えた註釈なの....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
は否《いな》と云う代りに、黙って帽子の庇《ひさし》を下げた。これから下《しも》に
掲げるのはその時その友人が、歩きながら自分に話してくれた、その毛利先生の追憶《つ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。……」
* * * * *
一週間たった後、最高点を採った答案は下に
掲げる通りである。
「正に器用には書いている。が、畢竟それだけだ。」
親....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
ある機会で、予《よ》は下《しも》に
掲げる二つの手紙を手に入れた。一つは本年二月中旬、もう一つは三月上旬、――警察署....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
えるところではない。が、半三郎の日記の中でも最もわたしを驚かせたのは下《しも》に
掲げる出来事である。
「二月×日 俺は今日|午休《ひるやす》みに隆福寺《りゅうふ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
重すること一通りでない。料理屋が鶫|御料理、じぶ、おこのみなどという立看板を軒に
掲げる。鶫うどん、鶫|蕎麦と蕎麦屋までが貼紙を張る。ただし安価くない。何の椀、ど....
「人間灰」より 著者:海野十三
この右足湖の縦の中心線が、正しく東西に走っていることからして、気球を湖水の真中に
掲げるには、西風の吹く日を選ぶより外に仕方がなかったのです。さてそれから、程よい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
に持って行くべきじゃ」この説まことに尤もである。最近では遠藤長官が、この奪還論を
掲げるに至った。 ◯昨十三日午前零時頃、久方ぶりに敵B29、五十機京浜地区を夜襲....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
住人富田無敵の訴出に依れば、盗賊の逐電致せし者にきっとまぎれなき由、依って高札を
掲げる事如件」 とあり、何となく面映ゆく赤面していると、意外な囁きが耳に入った....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
市中の孤島――私は、当然読者諸君が※るであろう不審の眼を予想して、次のその実在を
掲げることにする。 諸君は、荒川放水路をくだって行った海沿いの一角に、以前から....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ではないが、淡島軽焼の売れた所以がほぼ解るから、当時の広告文の見本かたがた全文を
掲げる。 私店けし入軽焼の義は世上一流|被為有御座候|通疱瘡はしか諸病症いみもの....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
られたもので、自撰でないから標準にならぬと。そして『新勅撰集』中の定家自撰の歌を
掲げるといって、その十五首を抄記している。頓阿を絶讃した二条良基はその『今来風体....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
です。 いまこゝでは、資本家等の経営する職業雑誌が、大衆向きというスローガンを
掲げることの誤謬であり、また、この時代に追従しなければならぬ作家等が、資本家の意....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
わらぬ親友であったこの立派な人物たちの人柄を知らせるため、この二通の手紙をここに
掲げることは興味無きことではあるまいと私には思われる。この人にしてこの友あり、で....