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掻き寄せる
「掻き寄せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掻き寄せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寝返ると、お絹の寝間で軽い咳《せき》がする。 「眼が覚めたのかな」 枕許へ何か
掻き寄せるような畳ざわりの音。お絹も、どうやら眼が覚めたらしい。 夜具を掻きの....
「魔都」より 著者:久生十蘭
酒月の顔を見上げ、
「おい、酒月」
と唸るように呼びかける。酒月は足で座蒲団を
掻き寄せると、それを枕にしてゴロリと仰向けに寝っ転がり、
「ウム、俺も驚いた」
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