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掻き撫で
「掻き撫で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
掻き撫での前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の花火」より 著者:太宰治
ん、と私のほうを見て妙に笑いました。覚えて、おいでですか。 (数枝)(火箸で灰を
掻き撫でながら、無造作に)忘れちゃったわ。 (清蔵) そうですか。(溜息をついて....
「縮図」より 著者:徳田秋声
にもじゃもじゃになっているのを、香油を振りかけ、一筋々々丁寧にそろえて、右へ左へ
掻き撫でておくのだったが、この愛嬌ある頭臚も若い女たちを使いまわすのに、かなりの....
「ほととぎす」より 著者:堀辰雄
》いだようにしている。日ねもす、閉《と》じ籠《こも》ったまま、琴などを物憂そうに
掻き撫でたり、そうかと思うと急に止めたりして、少しいらいらしたようにして暮らして....